60%サイズなのに100キーある“キー分割”キーボード「Hesper64(100)」を試す 革新性に挑戦する価値はアリ:武者良太の我武者羅ガジェット道(2/4 ページ)

» 2026年01月27日 13時15分 公開
[武者良太,ITmedia]

上下2段のキーで誤入力を抑える独自機構

 デュアルアクションキーは、上部の4割にサブキー、下部の6割に本来の配列のメインキーが組み込まれています。キーボードの最上段には数字キーとファンクションキーが並び、右手がカバーするIOPKL+記号キーにはテンキー、左手エリアのQERTASDFZXCVキーはショートカットなどを自由に設定できるサブキーが備わっています。

photo 右手だけで数値の入力が可能

 メインキーはやや浅めで押下圧は軽め、奥側のサブキーはやや深めで押下圧は重めに設計されており、キーが反応するアクチュエーションポイントにも差があるようです。

 感覚としては、メインキーは他のキーと同じように、なでるような入力が可能な反面、サブキーは深めに押すことを意識する必要があります。

photo 手前のメインキーは浅く、かつ軽い
photo 奥のサブキーはやや深く、やや重い

 間違えて両方のキーを押してしまった場合、手前のメインキーのみが反映されるようです。構造上、そして外観上からも誤入力しやすいキーボードではありますが、メインキーを優先することで暴発の回数を減らすアーキテクチャとしたことは高く評価できます。

使い始めは狭いサブキーを押し分ける練習から

 実際に触ると、これは極めてクセの強いキーボードだという思いが強まりました。メインキーとサブキーの押し分けは狭いキーキャップのキーを押す感覚に近く、モバイルPCや小型キーボードのカーソルキーを扱うときの感覚に似ています。

 上下2段の押し分けが加わるため、指で押し込む位置が数mmずれるだけで入力の結果が変わってきます。これを許容できるかどうかで、Hesper64(100)の評価が割れるでしょう。

 まずHesper64(100)を使い始めたばかりの段階だと、誤入力が頻発します。特にタッチタイプができる人ほど従来の運指が染み付いているため、慣れるまでの誤入力が多くなりそうです。確実に入力できるようになるまでの期間を技能習得コストとして飲み込めるかが最初の関門になります。

 筆者の場合は手の指が太く、これまでキーキャップの中央部をタイプするように心掛けてきたこともあり(そうしなければフルサイズキーボードでも誤入力が多かった)、Hesper64(100)での誤入力が減るまで2週間ほどかかりました。

 Hesper64(100)に合わせた運指を学ぶなら、まずはメインキーのみを操作するのが良さそうです。こちらを確実にタイプできるようになるまでサブキーには極力触れないようにして、指の動かし方を手に覚え込ませていきます。

 次の段階として、右側のサブキー/テンキー部分を使っていきます。数字キーは上段にもありますが、あえてサブキーで数値入力をしていくことで、指を立てるようにしてサブキーのキーキャップのみを押せるようにトレーニングしていきます。

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