「Ryzen 7 9850X3D」先行レビュー L3キャッシュ爆盛りCPUはクロックアップでどうなったのか?(3/4 ページ)

» 2026年01月28日 23時00分 公開
[迎悟,ITmedia]

3DMark

 次は、3Dグラフィックスの総合ベンチマークテスト「3DMark」から、DirectX 11ベースの「Fire Strikeシリーズ」と、DirectX 12ベースの「Time Spyシリーズ」を一通り実行してみた。総合スコアは以下の通りだ。

  • Fire Strike(フルHD:1920×1080ピクセル)
    • Ryzen 7 9850X3D:5万2168ポイント
    • Ryzen 7 9800X3D:5万1620ポイント
    • Ryzen 7 9700X:4万9485ポイント
  • Fire Strike Extreme(WQHD:2560×1440ピクセル)
    • Ryzen 7 9850X3D:3万2871ポイント
    • Ryzen 7 9800X3D:3万2674ポイント
    • Ryzen 7 9700X:3万2528ポイント
  • Fire Strike Ultra(4K:3840×2160ピクセル)
    • Ryzen 7 9850X3D:1万7987ポイント
    • Ryzen 7 9800X3D:1万7951ポイント
    • Ryzen 7 9700X:1万6928ポイント
  • Time Spy(WQHD:2560×1440ピクセル)
    • Ryzen 7 9850X3D:2万4180ポイント
    • Ryzen 7 9800X3D:2万5467ポイント
    • Ryzen 7 9700X:2万3579ポイント
  • Time Spy Extreme(4K:3840×2160ピクセル)
    • Ryzen 7 9850X3D:1万1735ポイント
    • Ryzen 7 9800X3D:1万2430ポイント
    • Ryzen 7 9700X:1万1350ポイント

 ほとんどのテストにおいて、9850X3Dがトップスコアとなった。一部、過去に行った9800X3Dの方がスコアが良いものもあるが、これはGeForce RTX 4080 SUPERの性能による部分が大きい(テスト内容によってはGeForce RTX 5070 Tiよりもスコアが良くなる)。この傾向は、この後の実ゲームベースのベンチマークテストでも同様だ。

 だが、部分的に劣るはずのGPUとの組み合わせでも、テストによっては9800X3D(とGeForce RTX 4080 SUPERの組み合わせ)に勝てるということは、Ryzen 7 9850X3Dの地力の高さをむしろ証明している格好だ。

3DMark 3DMarkの結果

FF14/15 ベンチマーク

 ここからは実際のゲームをベースとしたベンチマークアプリで性能をチェックしていく。

 まずテストしたのは「ファイナルファンタジーXIV 黄金のレガシー ベンチマーク(FF14ベンチマーク)」だ。

 2026年現在の基準では“やや軽量”な部類のゲームだが今でもプレイヤー数は多く、「PCをアップグレードしてFF14をより快適に遊べるようにしたい」といった根強いニーズもある。

 今回のテストでは画質設定を「最高画質」に設定し、フルHD/WQHD/4Kの3つの解像度でベンチマークを実行した。結果は以下の通りだ。

  • フルHD:1920×1080ピクセル
    • Ryzen 7 9850X3D:3万8582ポイント
    • Ryzen 7 9800X3D:3万9073ポイント
    • Ryzen 7 9700X:3万2354ポイント
  • WQHD:2560×1440ピクセル
    • Ryzen 7 9850X3D:2万7982ポイント
    • Ryzen 7 9800X3D:2万8704ポイント
    • Ryzen 7 9700X:2万5770ポイント
  • 4K:3840×2160ピクセル
    • Ryzen 7 9850X3D:1万4097ポイント
    • Ryzen 7 9800X3D:1万4105ポイント
    • Ryzen 7 9700X:1万4286ポイント

 このテストはGPU性能がモノをいう面がある。そのせいもあってか、スコアだけ見ると全解像度でより高性能なGPUを備える9800X3Dの方がわずかに良い。同じGPUにそろえれば、9800X3Dの勝利だっただろうと思うと若干悔しい。

FF14ベンチマーク FF14ベンチマークの結果

 続いて「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク(FF15ベンチマーク)」を実行した。FF15はFF14と比べると負荷が高く、中途半端な構成だと快適に遊ぶことができない。

 今回は画質を「高品質」とした上で、フルHD/WQHD/4Kの3つの解像度でベンチマークを実行している。結果は以下の通りだ。

  • フルHD:1920×1080ピクセル
    • Ryzen 7 9850X3D:2万2800ポイント
    • Ryzen 7 9800X3D:2万2724ポイント
    • Ryzen 7 9700X:2万1266ポイント
  • WQHD:2560×1440ピクセル
    • Ryzen 7 9850X3D:2万21ポイント
    • Ryzen 7 9800X3D:1万9757ポイント
    • Ryzen 7 9700X:1万8146ポイント
  • 4K:3840×2160ピクセル
    • Ryzen 7 9850X3D:1万1893ポイント
    • Ryzen 7 9800X3D:1万1761ポイント
    • Ryzen 7 9700X:1万1185ポイント

 CPUへの命令をあれこれ駆使する特性もあってか、こちらは僅差で9850X3Dがトップに立った。こういうゲームの場合、3D V-CacheによるL3キャッシュの増量は効果てきめんだ。

 もし今回のテスト環境で比べると、 9850X3Dの優位性はさらに大きかっただろう。

FF15ベンチマーク FF15ベンチマークの結果

〇超重量級の「Cyberpunk 2077」ではどうか?

 最近は「重量級」「AAAタイトル」と呼ばれる負荷がかなり大きいPCゲームも増えている。3D V-Cacheを搭載するRyzenは、こうした「重たいゲームを快適に遊べるCPU」というのがウリとなっている。

 そこで今回は、重たいゲームの象徴的存在である「Cyberpunk 2077」において、設定に用意されているベンチマーク機能を使ってパフォーマンスをチェックしてみよう。

 ゲーム設定はプリセットの「レイトレーシング:ウルトラ」を選択し、フルHD/WQHD/4Kの3つの解像度でテストした。DLSS(超解像技術)も有効にし「クオリティ・フレーム生成あり」をオン、フレーム生成は「2倍」に設定している。平均フレームレートは以下の通りだ。

  • フルHD:1920×1080ピクセル
    • Ryzen 7 9850X3D:223.83fps
    • Ryzen 7 9800X3D:237.26fps
    • Ryzen 7 9700X:219.53fps
  • WQHD:2560×1440ピクセル
    • Ryzen 7 9850X3D:181.99fps
    • Ryzen 7 9800X3D:191.59fps
    • Ryzen 7 9700X:173.47fps
  • 4K:3840×2160ピクセル
    • Ryzen 7 9850X3D:123.17fps
    • Ryzen 7 9800X3D:124.05fps
    • Ryzen 7 9700X:120.55fps

 同じ環境でテストしている9850X3Dと9700Xで比べてみると、有意にレートが改善している。9800X3Dと比べるとGPUの性能差が出てしまっているが、思ったよりも少ない。「もし同じGPUだったら……」と考えると、9850X3Dがトップなのだろうなと思う。

 Ryzen 7 9850X3Dがゲーミング体験を向上させるCPUであるのは、ここまでのテスト結果の通り間違いない。

平均フレームレート Cyberpunk 2077の平均フレームレート

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