次は、3Dグラフィックスの総合ベンチマークテスト「3DMark」から、DirectX 11ベースの「Fire Strikeシリーズ」と、DirectX 12ベースの「Time Spyシリーズ」を一通り実行してみた。総合スコアは以下の通りだ。
ほとんどのテストにおいて、9850X3Dがトップスコアとなった。一部、過去に行った9800X3Dの方がスコアが良いものもあるが、これはGeForce RTX 4080 SUPERの性能による部分が大きい(テスト内容によってはGeForce RTX 5070 Tiよりもスコアが良くなる)。この傾向は、この後の実ゲームベースのベンチマークテストでも同様だ。
だが、部分的に劣るはずのGPUとの組み合わせでも、テストによっては9800X3D(とGeForce RTX 4080 SUPERの組み合わせ)に勝てるということは、Ryzen 7 9850X3Dの地力の高さをむしろ証明している格好だ。
ここからは実際のゲームをベースとしたベンチマークアプリで性能をチェックしていく。
まずテストしたのは「ファイナルファンタジーXIV 黄金のレガシー ベンチマーク(FF14ベンチマーク)」だ。
2026年現在の基準では“やや軽量”な部類のゲームだが今でもプレイヤー数は多く、「PCをアップグレードしてFF14をより快適に遊べるようにしたい」といった根強いニーズもある。
今回のテストでは画質設定を「最高画質」に設定し、フルHD/WQHD/4Kの3つの解像度でベンチマークを実行した。結果は以下の通りだ。
このテストはGPU性能がモノをいう面がある。そのせいもあってか、スコアだけ見ると全解像度でより高性能なGPUを備える9800X3Dの方がわずかに良い。同じGPUにそろえれば、9800X3Dの勝利だっただろうと思うと若干悔しい。
続いて「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク(FF15ベンチマーク)」を実行した。FF15はFF14と比べると負荷が高く、中途半端な構成だと快適に遊ぶことができない。
今回は画質を「高品質」とした上で、フルHD/WQHD/4Kの3つの解像度でベンチマークを実行している。結果は以下の通りだ。
CPUへの命令をあれこれ駆使する特性もあってか、こちらは僅差で9850X3Dがトップに立った。こういうゲームの場合、3D V-CacheによるL3キャッシュの増量は効果てきめんだ。
もし今回のテスト環境で比べると、 9850X3Dの優位性はさらに大きかっただろう。
〇超重量級の「Cyberpunk 2077」ではどうか?
最近は「重量級」「AAAタイトル」と呼ばれる負荷がかなり大きいPCゲームも増えている。3D V-Cacheを搭載するRyzenは、こうした「重たいゲームを快適に遊べるCPU」というのがウリとなっている。
そこで今回は、重たいゲームの象徴的存在である「Cyberpunk 2077」において、設定に用意されているベンチマーク機能を使ってパフォーマンスをチェックしてみよう。
ゲーム設定はプリセットの「レイトレーシング:ウルトラ」を選択し、フルHD/WQHD/4Kの3つの解像度でテストした。DLSS(超解像技術)も有効にし「クオリティ・フレーム生成あり」をオン、フレーム生成は「2倍」に設定している。平均フレームレートは以下の通りだ。
同じ環境でテストしている9850X3Dと9700Xで比べてみると、有意にレートが改善している。9800X3Dと比べるとGPUの性能差が出てしまっているが、思ったよりも少ない。「もし同じGPUだったら……」と考えると、9850X3Dがトップなのだろうなと思う。
Ryzen 7 9850X3Dがゲーミング体験を向上させるCPUであるのは、ここまでのテスト結果の通り間違いない。
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