ここからは、Ryzen 7 9850X3Dの性能を各種ベンチマークを通してチェックしていく。今回のレビューに当たり、AMDからCPU本体と併せて以下の機材も借りている。
これらに手持ちの機材を加えてPCを組み立ててテストを行った。なお、参考情報としてCPUのみ「Ryzen 7 9700X」(8コア16スレッド/3.8GHz〜5.5GHz)に変更した場合のテスト結果と、以前行ったRyzen 7 9800X3Dのテスト結果も併記する。Ryzen 7 9800X3Dのテストは約1年前のもので、OSやソフトウェアのバージョンも異なるので参考にとどめていただけると幸いだ。
まず、3Dレンダリングを通してCPUのパフォーマンスを確認できる「CINEBENCH R23」を実行した。先日最新版の「Cinebench 2026」がリリースされているが、過去のテストと比較する観点からあえて2世代前のR23で計測している。
結果は以下の通りだ。
順当に、動作クロックが一番高いRyzen 7 9850X3Dのスコアがトップだ。9800X3Dとの差はわずかだが、これは動作クロックの差なのだろう。
次は2D/3Dアニメーション制作ツール「Blender」をベースとしたベンチマークテスト「Blender Benchmark」を試してみた。
Blenderを積極的に使うPCなら、通常は外部GPU(グラフィックスカード)を搭載するところだろうが、今回はGPUに依存しないCPUレンダリングのテストを行った。主要なテストにおける1分間あたりの生成サンプル(オブジェクト)数は以下の通りだ。
結果の傾向はCINEBENCH R23と同様で、Ryzen 7 9850X3Dが全テストでトップだった。L3キャッシュを大量に使うテストというわけでもないので、純粋に最大クロックの差が効いているようだ。
次は、PCの総合ベンチマークテストアプリ「PCMark 10」の総合スコアを比較してみよう。テスト内容はWebブラウジングやビデオ会議、ドキュメント作成や画像編集など、一般的なPC操作が中心だ。結果は以下の通りだ。
GPUと計測時期の影響もあって、9850X3Dと9800X3Dのスコア差は少し大きめだ(GPUの違いはGamingテストのスコアに影響する)。一方、CPU以外は同じ条件の9850X3Dと9700Xのスコア差は、L3キャッシュの差というよりも動作クロックの差といえそうだ。
ここまでの結果を見てみると、ゲーム以外が中心の使い方でもRyzen 7 9850X3Dは「Ryzen 7」の中ではベストな選択肢といえそうだ。
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