高性能なCPUが活躍するシーンはゲームだけではない。最大クロックの高いRyzen 7 9850X3Dは、コンシューマー向けCPUの中でも高クロック動作に対応しており、クリエイター向けのアプリでの動作が快適になる可能性は高い。
そこで今回は純粋にCPUを使うシチュエーションとして、「Adobe Lightroom Classic」でRAW撮影した写真をJPEGファイルに書き出す時間を計測して試してみた。RAWデータはニコンのレンズ交換式カメラ「Nikon Z7 II」で撮影したもので(約4500万画素)、これを100枚分、長辺1920ピクセルのJPEGデータとして書き出すのにかかる時間を計測した。
結果は以下の通りだ。
やはりクロックが高い分、9850X3Dの方が短い時間で書き出せている。今回は100枚とそこまで多くない枚数の書き出しだが、例えば1日中展示会を取材したり、子供の学校行事や数日に渡る旅行でで写真をたくさん撮ったりといったシチュエーションでは、一度に書き出す枚数はもっと増えるため、9850X3Dを選ぶことで書き出し時間を大きく短縮できそうだ。
何度もいうが、Ryzen 7 9850X3DはRyzen 7 9800X3Dのクロックアップモデルだ。それ以外のスペックは“据え置き”だが、400MHzの動作クロックの向上は意外と効果がある。ゲームはもちろんのこと、ゲーム以外でもPCを酷使するユーザーであれば十分に導入する価値のあるCPUだ。
Ryzen 7000シリーズの発売から3年が経過し、Ryzen 9000シリーズの発売からも1年以上が経過していることを考えると、9850X3Dは「今使っているRyzen 7000/9000シリーズの下位〜中位モデルからのアップグレード」に良いと思う。
TDPは120Wだが、今回のベンチマーク環境ではアイドル時に82W、3DMarkの「Time Spy Extreme」実行中のピーク消費電力が465Wと、言うほど消費電力は大きくない。ただし、ピーク性能を考えると、元のCPUによっては冷却機構の一定の見直し(再検討)が必要かもしれない。
既にSocket AM5でPCを組んでいる人のアップグレードパーツとしても、電源ユニットやCPUクーラーまで交換することなく、性能アップを見込めるという点でも優秀なCPUといえる。
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