AMDのデスクトップPC向け新型CPU「Ryzen 7 9850X3D」の国内発売が、1月30日11時から始まる。想定販売価格は9万4800円だ。
発売に先駆けて、本製品を試す機会を得たのでパフォーマンスをチェックしていく。
Ryzen 7 9850X3Dをすごく簡単に説明すると、2024年11月に発売された「Ryzen 7 9800X3D」のクロックアップモデルとなる。
CPUソケットは、Ryzen 7000シリーズから続く「Socket AM5」で、「AMD X870」「AMD B850」といったRyzen 7000/9000シリーズ向けチップセットを備えるマザーボードで稼働する。既にRyzen 7000/9000シリーズを搭載する自作PCを使用している場合は、基本的には換装するだけで利用可能だ(※1)。
換装前にUEFI(BIOS)の更新が必要となる場合がある。また、換装前のCPUのTDP(熱設計電力)によっては、冷却機構や電源装置の換装も必要となる可能性もある
Ryzen 7 9800X3Dと同様に、本製品では第2世代の「3D V-Cacheテクノロジー」によって64MBのL3キャッシュを“積層で”追加している。追加のL3キャッシュをCCD(Core Complex Die:CPUコアを含むダイ)の下部に設置することで冷却効率を高め、最大クロックを引き上げている。
Ryzen 7 9850X3Dで採用している「第2世代3D V-Cacheテクノロジー」の概説。初代ではCCDの“上部”にL3キャッシュを積層していたのに対して、2代目では“下部”に移したため、CCDの冷却効率が高まり、最大クロックを引き上げている先述の通り、Ryzen 7 9850X3Dは「Ryzen 7 9800X3Dのクロックアップモデル」だ。主な仕様は以下の通りとなる。
最大クロックが400MHz向上しているものの、TDPは120Wで据え置きとなっている。ただし、L3キャッシュを増量していない「Ryzen 7 9700X」(8コア16スレッド/3.8GHz〜5.5GHz)と比べるとTDPが2倍近くになっているので(65W→120W)、冷却機構には一定の配慮が求められる。
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