セットアップを終え、Steam経由でゲームを試遊した。左右のジョイスティックは指がかりが良く、精密な操作に応えてくれる。懸念していたショルダーボタン類も、実際に指を掛けてみると自然にアクセスでき、視覚上の死角が操作の妨げになることはなかった。
本機のアイデンティティーである物理キーボードについても触れておきたい。筆者は普段「かな入力」を愛用しているが、US配列のハードウェアキーボードではローマ字入力へ切り替えている。タッチタイプで体に染み付いた「かな入力」は、こうした親指入力主体の小型キーボードには不向きだが、ローマ字入力であれば驚くほど快適に運用できる。
各キーのピッチが適切に確保されており、スイッチの重さも絶妙なため、入力のストレスは極めて少ない。さすがに長文作成には外付けキーボードが欲しくなるが、SNSの投稿やメールの返信、文章の微修正といった用途であれば、これ単体で十分に完結できる。
特にWi-Fiパスワードの入力など、記号を交えるシーンでは物理キーボードの優位性が際立つ。バックライトも備わっているため、照明を落としたカフェなど、場所を選ばず作業できるのも魅力だ。
パフォーマンス検証の締めくくりとして、ベンチマークテストの結果を報告する。まずはストレージの速度を「CrystalDiskMark 9.0.1 x64」で測定した。設定は「NVMe SSD」を選択し、5回の試行による平均値を算出した。
シーケンシャルリードの平均は毎秒5496.22MB、ライトは毎秒5073.23MBと、PCIe 4.0世代として十分な高速性能を示した。
続いて、グラフィックス性能を測る「3DMark」にて「Wild Life Extreme」および「Solar Bay Extreme」を実行した。前者では平均スコア「4614.4」、平均フレームレート「27.63fps」を記録した。より負荷の高い後者では平均スコア「1520.8」、フレームレートは「10.64fps」となった。
実機でのAAAタイトル検証として「ファイナルファンタジーXIV: 黄金の遺産」ベンチマークを実施した。「高品質(ノートPC)」設定ではスコア「6034」を記録し、評価は「やや快適」だった。
設定を「高品質(デスクトップPC)」に引き上げると「4879(普通)」「最高品質」では「3895(設定変更を推奨)」となり、設定次第で本格的なプレイも十分に可能であることが裏付けられた。
AAAタイトルを手に収めて屋外へ持ち出せる喜びに加え、突発的な業務にも即応できる物理キーボードの存在は実に心強い。極めてコンパクトなボディーながら、その本質は紛れもなく一級のゲーミングPCだ。
本機とは対称的に、デュアルディスプレイを搭載したモデル「AYANEO FLIP 1S DS」もあるが、こちらは物理キーボードを搭載することで仕事から遊びまで、あらゆるシーンで確かなポテンシャルを発揮してくれる一台となるだろう。
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