シンクライアント端末は、サーバ上にある仮想PCにアクセスすることでPC作業を行える。しかし、キーボードやマウス、プリンタ、Webカメラといった周辺機器を“手元で”使いたいというニーズがある。また、作業効率向上の観点からもマルチディスプレイ環境が欲しいという要望もある。
その点、Windows 365 Linkはポート類も充実している。本体正面には3.5mmイヤフォンマイク端子とUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子を、背面にはUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子(映像出力対応、7.5W電力供給可)、DisplayPort 1.4a出力端子、HDMI 2.0b出力端子、有線LAN(1000BASE-T)端子と電源端子を備える。ワイヤレス通信はWi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応する。
USB端子に接続できるデバイスはキーボード、マウス、オーディオ、ヘッドフォン(USBオーディオデバイス)、Webカメラ、FIDO2 Passkeyデバイス、USBストレージ、NFCリーダー、USBハブとなる。先述の通り、本体にはデータを保存できないため、ローカルでデータを保管したい場合はUSBストレージを利用する……のだが、どのデバイスの接続を許可/拒否するかはポリシーによって管理可能だ。「情報漏えいを防ぎたい」という場合は、USBストレージの接続を禁止すればよい。
映像出力はUSB Type-C/DisplayPort 1.4a/HDMIの3系統で、4K(3840×2160ピクセル)/60Hzの映像を2画面まで表示可能だ。
Windows 365を始めとする仮想PCサービスでは、レスポンス(応答速度)が操作感を大きく左右する。これは「ネットワークの品質(速度/遅延)」が大きく影響する……と思いきや、高解像度/多色表示の環境では、意外と端末のパフォーマンスも影響を与える要素となりうる。
Windows 365 Linkはどうかというと、シンクライアント端末としては性能が高めなので、ハードウェア側がボトルネックになることはまずなさそうだ。ネットワークが低遅延かつ安定して一定速度を保てれば、普通のPCと同じ感覚で使える。「シンクライアントだと快適な作業が難しい」といったこともないだろう。
今のところ、個人向けのWindows 365サービスはなく、Windows 365 Linkも法人向け端末として提供されている。このデザインのミニPCがあったら、間違いなく買ってしまいそうだが、どうなのだろうか……。
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