プレゼンテーションでは、GeForce RTXの処理能力を活用した「NVIDIA ACE」というAI技術についても触れられた。
NVIDIA ACEは、小規模言語モデル(SLM)を使うことで、ゲーム内のNPC(ノンプレイヤーキャラクター)に“内なる考え”を生成できるという技術だ。これにより、人間のプレイヤーはNPCに自然言語で指示を出したり、作戦を一緒に立てたり、会話を楽しんだりできる。
また、NVIDIA ACEでは、チュートリアルがあっても全体を理解しづらいようなゲームをプレイ中に、「なぜ今のような状況になっているのか?」「次に何をすれば良いのか?」といった質問をNPCにすると、現在の状況を理解して文脈に沿った、しかもそのキャラクターらしいアドバイスを提供するといった活用も可能だという。
澤井氏は、NVIDIA ACEをゲーム内でうまく使えば「(ゲームに)新規参入するハードルを下げ、定着率のアップにつながるだろう」と語る。
今回、NVIDIA ACEの活用例として「Total War:Pharaoh」(Creative Assembly)が紹介された。このタイトルでは、チャットボックスに自然言語で「自軍の戦力」「現時点での戦況」「どのように強化すれば勝機をつかめるか?」といった質問を投げかけることができる。
質問をすると、AIアドバイザーがテキストで回答していたのだが、それが適切で「賢いな」と思ってしまった。
プレゼンテーションの最後に紹介されたのは、「G-SYNC Pulsar」対応ディスプレイだ。これについては、別の記事でも詳しく紹介している。
これまで、映像をなめらかにする「可変リフレッシュレート(VRR)」と、動きの鮮明さに欠かせない「モーションブラー低減」は排他的にしか利用できなかった。しかし、G-SYNC Pulsarではこれらを両立できるという点が技術的なポイントとなる。
プレゼンテーションでは、FPS(一人称視点シューティング)ゲームと、ストラテジーゲームでのデモ動画が表示された。
従来のディスプレイでFPSゲームをプレイすると、たとえリフレッシュレートが360Hz対応であっても動きの速いシーンで映像にボケが生じてしまっていた。それに対して、G-SYNC Pulsar対応ディスプレイでは、ぼやけのない鮮明な映像を得ることができる。
一方で、細かなオブジェクトの多いストラテジーゲームでは、仮想カメラを大きく動かしても構造物やユニットの繊細な部分まではっきり表示できる。
澤井氏は、最後に次のように述べてプレゼンテーションを締めくくった。
NVIDIAは、ゲーミング、AI、ディスプレイを進化させている。AIはグラフィックスだけでなく、ゲームプレイにおけるインタラクションも強化しようとしている。また、PC上で言語モデルや画像生成モデルなどが快適に動作するような働きもしている。
ゲームプレイ、開発、日常のPC利用まであらゆる体験を変化させるものとなっている。これからもその進化をリードしていくので、今後の展開に期待してほしい。
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