続いて、AIベンチマークのUL Procyonを試してみたが、統合GPUモデルでメインメモリが16GBの本製品は、Procyonで採用されているAIエンジンではなかなか条件が合わない。動作したものだけをピックアップしていこう。
まずAI Image Generation Benchmarkでは、Stable Diffusion 1.5 Lightが計測できた。Radeon 840M GPUでONNX Runtimeを利用してスコアは1034だ。Overall durationが241.655sec、Overall Image generation speedが30.207s/Image、Average UNET Speedが毎秒1.697itだった。
AI Text Generation Benchmarkでは、PHI 3.5とMISTRAL 7Bのスコアを得られた。PHI 3.5はRadeon 840M GPUでONNX Runtimeを利用している。スコアは174/Average TTFTは13.53sec、Average OTSは毎秒18.08tokens、Load timeは1.96秒だった。MISTRAL 7BはXDNA 2 NPUでONNX Runtimeを利用している。Average TTFTは2.42秒、Average OTSは毎秒12.73tokens、Load timeは70.99秒だった。
バッテリー駆動時間を見てみよう。Zenbook 14 UM3406GAのバッテリーは、4セルのリチウムイオンで容量が75Whrだ。「長時間バッテリーで一日中使える」をうたい文句にしている。電源設定は「バランス」、My ASUSのファンモードは「スタンダードモード」、ディスプレイ輝度も最大(バッテリー低下時は減光する)のデフォルト状態でPCMark 10のバッテリーベンチマーク「Modern Office」を実行した。
Modern Officeのテスト結果は16時間21分、パフォーマンススコアは7039だった。バッテリー駆動は確かに長時間と言えるものだ。ビジネスユースの営業時間内は全く不安なしと言ってよいだろう。また、バッテリー駆動時でも高い処理能力を発揮できる。ここもポイントになるだろう。
最後に、ここまでのベンチマークで気付いた点を紹介しておこう。Zenbook 14 UM3406GAは極めて静かな製品で、アイドル時はほぼ無音と言え、排気口に耳を近づけてやっと聞き取れる程度だ。
そして実際の使用に近いPCMark 10のようなベンチマークテスト中も、動作音はほぼ聞こえてこない(Gamingシナリオではしっかりと聞こえた)。また、CINEBENCHのMulti Coreテストを実行すれば、ファンノイズが発生する。
しかし、総合的に見ると普段の運用では動作音が気になるようなことはほぼなく、一方でまれに超高負荷がかかったとしてもファンはしっかり回って冷却してくれるというわけだ。
Zenbook 14 UM3406GAは最新のCopilot+ PCだ。6コアCPUなので性能面では飛び抜けて高いというわけではないが、モバイルPCにおける性能/バッテリー駆動時間比は良好だ。モバイルの視点では14型というちょうどよい画面サイズ、落ち着いたデザイン、約1.28kgという比較的軽量なボディーも加えておきたい。
そして特筆したいのは高い静音性だ。オフィスや喫茶店で使う際は周囲の音量もそれなりにあるので、そこまで静音性を気にすることはないかもしれないが、帰宅後に仕事の続きをする、リモートワークをするなど、静かな環境の中でとなると話は別だ。Zenbook 14 UM3406GAはそうした時でも気にならないレベルの静かさと言ってよい。
Zenbook 14 UM3406GAの同社直販サイトでの原稿執筆時の価格は、今回の構成で25万9800円だ。高価に感じるかもしれないが、メモリ&SSDが高騰しているという背景があることも考慮したい。今後しばらくは「7」グレードの高性能モバイルPCの価格はこのあたりになってくるのだろう。
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