耳をふさがないイヤフォン「Suunto Spark」レビュー 走るだけでフォーム計測できる独自機能に注目(3/3 ページ)

» 2026年05月14日 13時22分 公開
[山口恵祐,ITmedia]
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首回りの健康チェック機能も

 Suunto Sparkは内蔵センサーを使って、頸部(けいぶ、首回り)の柔軟性を評価する機能がある。Suuntoアプリから機能を呼び出し、案内に従って首を動かすと、しっかりと首を動かせるか、健康状態を確認できるという。

 実際に試してみたところ、筆者の場合は首の横の動きが若干怪しいと表示された。これがストレッチを習慣づけるいいきっかけになるかもしれない。

photo 首回りのセルフチェックを行える
photo しっかりと首を動かせているか、センサーで計測する

 また、頸部疲労アラート機能もある。首を長い時間、動かさないでいると、警告してくれるもので、デスクワークなどで活用できそうだ。

 さらにこのセンサーを使ったヘッドジェスチャーコントロール機能も搭載している。首を横に2回振ると再生中の曲をスキップしたり、縦に2回うなずくと着信している電話に応答、通話中に首を横に2回振ると通話を拒否したりできる。実際に試したところ感度は良好。ハンズフリーで操作できるのは便利だ。

photo ヘッドジェスチャーコントロール機能が利用できる

ランニングの計測機能は?

 Suunto Sparkは、単体でランニングの運動時間、消費カロリー、歩数、平均歩数ケイデンス(1分間あたりの足の回転数)、平均接地時間(片足が地面についている時間の長さ)、上下運動(ランニング中の体の上下の動き)などを計測してSuuntoアプリ上に表示できる。

 計測はSuuntoアプリ内にあるスポーツモードから「ワークアウトを開始」ボタンをタップするか、左右どちらかのイヤフォンを長押し(要事前設定)して開始/終了できる。

photo Suuntoアプリからもワークアウトを開始できる

 計測を終えたら、Suuntoアプリ内のアクティビティから結果をチェックできる。今回は約5分という短い時間だが、同時に装着していたApple Watch Ultra 2のワークアウト機能で取得したランニングのデータと比較してみた。

Suunto Spark Apple Watch Ultra 2
時間 6分31秒 6分45秒
消費カロリー 67kcal 72kcal
歩数 1043歩 1008歩
平均歩数ケイデンス 160spm 149spm
平均接地時間 315ミリ秒 287ミリ秒
平均接地時間バランス 51.0%-49.0% 計測機能なし
上下動 5.6cm 10.2cm
photo Apple Watch Ultra 2のワークアウト機能(写真=左)と、Suunto Spark単体で計測したもの(写真=右)のデータ比較

 あくまで相対的な比較となるが、いずれも大きな差はなく目安として活用できることが分かる。

 唯一、Suunto Sparkで計測した上下動の値が優秀すぎる(5.6cm)ところが気になるが、イヤフォンのSuunto SparkとスマートウォッチのApple Watchで装着する部位が違うために生まれた差かもしれない(スローペースだったので、本来は動きが大きかったはず)。いずれも継続的に使用して推移をチェックするなら使えそうだ。

 気になったのは、Suunto Spark単体では距離や心拍数などを計測できず、Suuntoアプリ上でデータをチェックする際に物足りなさを感じる点だ。これはSuuntoのスポーツウォッチと組み合わせることでデータを補完できるので、本格的にデータを記録したい場合はそちらも検討していいだろう。2つを組み合わせることで、ペースや心拍数などを走行中に音声でチェックできるというメリットも出てくる。

誰にマッチする?

 Suunto Sparkは片耳約9gという軽さによる快適な着け心地、オープンイヤーであることを感じさせない迫力のある音質を備えており、単純に耳をふさがないイヤフォンとしてクオリティーが高い。ただし、価格がイヤフォン製品の中では高価格帯に位置する2万9700円という値付けとなっており、他のイヤフォンの選択肢も増えてくるレンジだ。他のSuunto製品との連携やランニング用途に価値を見いだせるかが、選択のポイントとなるだろう。

(製品協力:Suunto)

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