6月2日から5日にかけて台湾・台北市で実施中のCOMPUTEX TAIPEI 2026は、同市南港区にある「TaiNEX(Taiwan Nangang International Exhibition Center)」に加えて、同市信義区にある「TWTC(Taipei World Trade Center)」「TICC(Taiwan International Convention Center)」も正式な会場となり大規模に行われている。
世界有数のICT/AI関連の展示会である「COMPUTEX TAIPEI」は、展示内容が非常に幅広いので“楽しみ方”もたくさんある。特に、 台湾出身の“彼”、あるいは会場内にある彼の“痕跡”を見に来る来場客も少なくない。
CATVが広く普及している台湾では、日本では想像も付かないほどに多くのTV局が存在する。しかも、1つのTV局が複数のチャンネルを持っていることも珍しくない。
仕事にしてもプライベートにしても、筆者は台湾に来ると宿泊地で地元TVのニュースチャンネルをつけっぱなしにすることが多い。当然“ニュース”チャンネルをなので、取り扱うのは時事的話題が中心だ。しかし、COMPUTEX TAIPEIの開催期間前後はNVIDIAのジェンスン・フアン(黄仁勲)CEOに関するニュースが非常に多く報じられる。というのも、フアンCEOは台湾の台南市出身なのだ。
世界的なグラフィックス/AI関連の半導体企業であるNVIDIAの創業者が、台湾出身である――このことは台湾のメディア、そしてメディアの発信を見たり聞いたりする台湾の人々にとって、重要かつ大きな“話題”なのだ。
COMPUTEX TAIPEIの期間の前後、台湾のV局のニュースチャンネルは必ずと言っていいほどフアンCEOの動静を伝えるコーナーが用意される(写真は2025年に撮ったものだが、2026年も同様である)そんなフアンCEOがパートナー企業のブースを訪れるとなれば、大騒ぎになる。
まず来訪が決まっているブースの近辺にある通路は、通行規制が敷かれる。ブースによっては入場規制も行われる。極め付きは、フアンCEOを“追っかけている”メディアの記者やカメラマン、そしてフアンCEOを一目見ようとする来場客によってものすごい人混みが形成される。
結果何が起こるかというと、別のブースに行きたくても行けない、あるいは遠回りを強いられる。筆者は6月3日の午前中、あるブースの案内を予約していたのだが、その途中に通るブースにフアンCEOが来るとのことで、本来なら30秒足らずで着く所、3分もかかってしまった。
なお、この大騒ぎは他企業の重役、台湾/外国の政府関係者、あるいは有名人による視察でも発生しうる。
最終日(5日)に一般公開されるとはいえ、COMPUTEX TAIPEIの“本分”は「商談会」と「取材会」である。企業とのアポイントを取っている見学者(あるいは記者)は、会期初日と2日目の午前中は、“VIPツアー”の影響を念頭に置いて行動することをお勧めしたい。
フアンCEOは、訪れたブースのNVIDIAに関連する製品や説明にサインをする習慣(?)がある。単純な氏名のサインだけということもあれば、サインにひと言添えている場合もある。
COMPUTEX TAIPEIでは、このサインを探す人も少なくない。サインはブースにつき1カ所……というわけではなく、場合によっては2〜3カ所にある場合も考えられる。サインのある可能性が高いのは「巨大なエンタープライズ製品」や「注力する新商品」(2026年であればRTX Spark搭載PC)と、その周辺だ。
現地を訪れている人、あるいはこれから行く予定の人は、フアンCEOのサインをぜひ探してみてほしい。
COMPUTEX TAIPEIの歩き方――新製品よりも「あの人のサインを探せ?」
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