2025年から続く市場の動きは、HDDやSSDの価値を相対的に高めているといえる。そうした世の中において、「ストレージ破壊サービス」の需要はどんな変化が起きているのだろうか。
東京ラジオデパートのエスカレーターで地下1階に降りると、目の前にジャンクショップ「秋葉原最終処分場。」が現れる。同店は2020年12月、HDDを100円ポッキリで物理破壊するサービス「黒歴史最終処分場。」を提供するようになった。売り場にあるHDD破壊装置を使い、ドライブを数本の杭で貫くことで、あっという間に再生不能にする。現在は2.5型SSDにも対応している。
スタートから5年半。直近の動きを同店に尋ねると、「ストレージの値上がりは把握していますが、需要にはほとんど影響がないように思います。新しいストレージを買うのと、ストレージに残った消し去りたいデータを封印するのとでは、ニーズがやっぱり違いますからね」という。
店頭での注文は月に「数百件程度」で、これはサービスが軌道に乗ってからずっと変わらない。若年層から高齢ユーザーまで幅広い層が利用しているのも従来通りだ。唯一変化したのは、HDDとSSDの比率くらいだという。「持っているストレージの種類が自然と変化しているのは感じます。ごく自然な流れでSSDの破壊が増えていますね」
利用者にクリアファイルをプレゼントするサービスも変わらないが、デザインは変化していた。
ストレージが値上がりしても品薄になっても、黒歴史の黒歴史具合に変わりはないはず。封印欲が高まったら、東京ラジオデパートの地下一階に足を運ぼう。
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