Avata 360の飛行は至ってシンプルです。ガングリップスタイルのコントローラー「RC Motion 3」のオレンジ色のボタンのタップで、モーターの回転と自動的に離陸し、地上から数十cmの高さでホバリングします。
その後はトリガーを引くと前進し、引く度合いに応じてスピードが増減します。さらに引きながら手首を中心にしてグリップを手前に傾けると、前進しながら上昇、前に倒すと下降。また、引きながら右に傾けると右旋回、左に傾けると左旋回しながらドローンは進みます。
ゴーグルのスクリーンに映し出された景色には、中央付近に白い○が常に動いていて、それがおおよその機体の進行方向を示しているので、ある意味でその“的”を動かすようにコントローラーを操作します。
RC Motion 3にはトリガーの前方にもレバーが付いていて、トリガーを引く方向とは逆にそのレバーを押すとバックします。自分自身が機体前方を見ているときにバックさせようとすると、スクリーン左上にクルマのバックミラーのように、後方の景色が映し出されるので、それを見ながらバックすれば安心でしょう。
また、トリガーの引きには“遊び”があって、わずかに引くだけでは前進しません。この“遊び代(しろ)”をキャンセルするようにトリガーを引きながら、グリップを左右に傾けると、その場で回転します。さらに、コントローラーの十字カーソルを上下/左右に操作すれば、機体がその場でホバリングしながら上下/左右に移動します。
最初のうちはこの多彩な操作を覚えるのに慣れないかもしれませんが、基本的には“前進しながら上下/左右に移動する”という、クルマの運転に上下方向の操作がプラスされた形だと思えば直感的に身に付くと思います。そして車庫入れのようなその場で緻密な移動が必要なときには、十字キーを使って上下/左右に移動させるだけです。
Avata 360の飛行の真骨頂ともいえるのが、ヘッドトラッキング機能です。一般的なドローンも飛行中にカメラが撮影した映像をコントローラーやディスプレイ、アプリなどで確認できますが、それはあくまでカメラの画角の範囲だけです。また、録画される映像もそのカメラの画角そのものなので、スムーズに移動しながら被写体を写すためには、繊細なドローンの操作が求められます。
一方、Avata 360はヘッドトラッキング機能によって、飛行しながら、見たい方向にゴーグルを着けた顔を向ければ、機体の周囲360度を自由見渡せます。例えば「走る自転車とドローンを並走させ、横の自転車を見ながら追い抜いていく」といったことも、一般的なドローンの場合、機体を自転車に向けながら自転車と並走するという難しい操作が必要ですが、Avata 360なら真っすぐ自転車と並走するだけで済みます。
もちろん、ただ横を見るだけでなく前後/左右/上下、自由に視野を変えられるため、時折進行方向を確認して障害物の有無を確かめたり、下を見て高さを確認するといったことも可能です。この360度ビューを機体の内部でスティッチングして無線で伝送し、それをゴーグルで再生するという過程をリアルタイムで行っているわけです。また、ゴーグルで見るこの360度ビューは最高で1080p60fpsの画質で表示されますから、激しい動きでも映像の遅れを感じるといった違和感はありませんでした。
また、“左を見ながら前進する”といった動きの場合、進行方向にある障害物を確認する必要がありますが、そのために顔を前に向けなくても、進行方向がスクリーンの視野から外れた時には、自動的に機体の進行方向の映像が、前述の“バックする時のバックミラー”の位置に表示されます。このスクリーン左上の映像で障害物の有無などを確認しながら飛行させられるので安心です。
Insta360初ドローン「Antigravity A1」実機レポ 360度カメラが生む“空中を自由に見渡す”没入感とは?
没入感抜群の360度ドローン「Antigravity A1」を楽しむには“国の許可”が必要? 知っておくべき航空法の基礎と申請のリアル
DJI、8K/360度撮影に対応した新型ドローン「Avata 360」きょう発売 1型センサー搭載、レンズ交換も可能に
DJI、初心者向け新ドローン「Lito」シリーズ発表 全方向障害物検知やLiDAR搭載で安全性を強化 4万7520円から
DJI、8K/360度で撮れる新型ドローン「Avata 360」正式発表 競合Antigravity A1の対抗モデルにCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.