F4-425 Proの一番の特徴は「Full Native AI」のキャッチコピーの通り、従来のNASと違いAI機能に重きを置いていることにある。
では、F4-425 ProではどんなAI機能を利用できるのだろうか。
その答えはオープンソースの自律型AIエージェント「OpenClaw」だ。
OpenClaw自体はAIではない。AIを便利に使うツールであり、AIを活用してさまざまな操作を自動化できるアプリケーションだ。
セットアップを終えたF4-425 ProにPCブラウザからログインを行うと、メニューにもOpenClawのアイコンが配置されていて一押しの機能であることがうかがえる。
実際にこのアイコンからOpenClawを開いてもインストールを求められるので、プリインストールされているわけではないのだが、インストール自体は数クリックで完了するため、導入が極端に難しいということもない。
インストール後はユーザー自身が利用しているAIサービスと連携する設定が必要になり、ここでは「APIキー」の入力を求められる。Webマニュアルへのリンクもあるのでそれに従って設定していけばいいのだが、OpenClawのインストールに比べると、利用のハードルは少し高いと感じられた部分だ。
インストール後は見慣れた対話型のAIの画面が表示されるので、ここでNAS上でやってほしいことを入力することができる。
F4-425 Proに搭載された最新OSの「TOS7」、そしてOpenClawでは「NAS上のさまざまな操作を自動化するためのスキル」があらかじめ用意されている。
例えば「ユーザーアカウントを作成してほしい」「特定のフォルダーを共有状態にしてほしい」といった、普段であれば複数の設定画面を開き操作が必要なことを、チャットで話しかけるだけで自動で行ってくれる。
もちろん、まだ全てを「AIがやってくれる」まではいかないものの、専門的な知識がなくてもNASを活用できる状態に近づけてくれるという点ではおもしろい機能だ。
現状は設定変更を中心とした管理の自動化にとどまっているが、今後スキルのバリエーションなども増えてくれば、より誰でも便利に使えるNASに進化していきそうな点も、F4-425 Proが今までのNASとの大きな違いだ。
F4-425 Proは、NASに対してのネガティブなイメージを払拭してくれる意欲的なモデルだ。
外観やサイズ感、動作音といった一般家庭にNASを導入しづらい理由をなくし、さらに設定や普段使いについても、アプリやAIを活用し難しさを取り払っている。
そのAIについても、まだ実験的な取り組みではあるものの、今後の進化次第ではPCやスマートフォンとは別で、自分のやりたいことを代行してくれる頼もしい相棒になる可能性もある。
NASやエンクロージャーといったストレージ周辺機器を手掛けるメーカーであるTerraMasterだからこそ新しいことに挑戦もしているが、そもそものNASとしての信頼性も高いことも含め、新たに導入するNASとして、F4-425 Proはかなりオススメできる1台だ。
なお、同社製品にはCPUをIntel N305に変更したF4-425 Pro(N305)も用意されている。両モデルの違いはCPUとメモリ搭載量(16GBか8GB)のみで、価格差は2万円となる。メモリスロットは1基のみなのが悩ましいが、予算や用途に応じて選ぶといいだろう。
| CPU | Intel N350 | Intel N305 |
|---|---|---|
| コア数 | 8 | 8 |
| スレッド数 | 8 | 8 |
| ターボ・ブースト時の最大動作周波数 | 3.9GHz | 3.8GHz |
| キャッシュ | 6MB | 6MB |
| TDP | 7W | 9W |
| NASのメモリ容量 | 16GB(DDR5) | 8GB(DDR4) |
| NAS価格 | 12万9990円 | 10万9990円 |
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