リクライニング機構は従来モデル(105度、120度、135度、160度)から進化し、105度、115度、125度、135度、160度までの5段階で調整が可能となった。自分のスタイルに合わせて微調整できるのはやはり便利だ。そして160度までフルに倒せば、そのまま本格的な仮眠がとれるほどリラックスできる。
また、特筆すべきは「Omniストレッチ」と呼ばれるリラックス機能だ。ボタンをオンにすると電動ランバーサポートが5分間動作し、デスクワークで凝り固まった背中や腰を力強く押し広げてくれるため、非常に心地よい。
能動的に筋肉を弛緩(しかん)させるアプローチは、長時間の疲労軽減に直結する。デスクワークに疲れたら、リクライニングを160度まで倒し、Omniスイッチをオンにする──これが休憩時の新たなルーティンとなる。
なお、電動機構は取り外し可能なバッテリーで動作する。USB Type-C経由で一度充電すれば、最長30日間の稼働が可能だ。
筆者はこれまで、長時間の作業に伴う蒸れを嫌い、メッシュタイプのチェアを愛用してきた。しかし、今回のソフトタッチストレッチ素材の優れた肌触りを体験し、非メッシュチェアの良さを再認識した。極端に汗をかきやすい環境でなければ、十分に快適な座り心地を維持できるだろう。
とはいえ、Omni Genは上位モデルのProが備えるエアフロー用ファンを搭載していない。そのため、夏場の冷房が弱い環境や汗をかきやすいユーザーが長時間使用した場合、座面や大腿部の裏に熱がこもりやすくなる点は否めない。
基本的には空調の整った室内での使用を前提としたい。もし蒸れを極端に懸念するのであれば、最初からエアフロー機能を備えた上位モデルのOmni Proを選択するか、公式のオプション「LiberNovo 冷却シートパッド」や通気性の良い薄手の汎用(はんよう)シートクッションを併用するなどの工夫が求められる。
さらに、優れた座り心地のチェアだからこそ、長年の使用に伴う汚れを防ぎたいところ。ヘッドレストや座面用のウォッシャブルな専用カバーが欲しいと感じた。筆者自身は、汎用(はんよう)品のカバーを取り付けて汚れ対策を行っている。
そして、デスク下に設置する「StepSync フットレスト」(別売り、5000円)も予想外に優れたアイテムであった。当初は「ロボット掃除機の動線を妨げるのではないか」と設置をためらったが、実際に使用してみると、脚の高さをわずかに確保するだけで下半身の疲労感が劇的に抑えられることが身をもって分かった。
前述したOmniストレッチ機能を利用する際にも、適切な足の高さを確保する上で活躍するため、チェア本体と合わせて導入することを強く推奨したい。
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