スリムな形状ゆえに「掃除機としてのパワーは十分なのか」と疑問を抱くかもしれないが、心臓部には毎分最大14万回転を誇る高速ブラシレスモーターが搭載されている。これにより、最大80AW(エアワット)の吸引力と、最長40分(エコモード時)の連続運転を実現した。
吸い込みの強度は「エコ」「ミドル」「ターボ」の3段階から選択できる。
ちなみに掃除機の吸引力を表す単位は、メーカーによって「W(吸込仕事率)」「Pa(吸引口の気圧差)」「AW(圧力と風量から算出)」などさまざまであるため、数値はあくまで参考程度に捉えておきたい。
同社によれば、80AWというスペックは、フローリング上の細かな砂ホコリや食べこぼしはもちろん、カーペットの奥に入り込んだ微細なごみやペットの毛までパワフルに吸い取れる水準だという。
筆者も数日間使い込んでみたが、ホコリや髪の毛、犬のおやつの残りかすといったごみの吸引において(ミドルモードを使用)、不満を感じる場面はなかった。ヘッドでごみを吸い込むというより、ヘッドのローラーでごみを巻き取るように動かすとうな感覚だ。
また、ごみをしっかり除去できているなと感じやすい理由として、コードレス掃除機のトレンドとして欠かせない青緑色のLEDライト(CelesTect LEDライト)がヘッドの前後に搭載されている点も大きい。
それぞれ150度の照射角で床面を照らし、ホコリや微細なチリ、ペットの毛をくっきりと浮かび上がらせてくれる。ごみが落ちていること、確実に吸えたことを視覚的に確認できるため、掃除のモチベーションも上がる。これを一度体験してしまうと、もはやLEDなしの掃除機は考えられない。
バッテリーについては、ターボモードにすると見る見るうちにバッテリー残量が減っていく。約50秒で10%を消費し、実測で満充電から8分24秒でバッテリーが空になった(本体を立てかけた静止状態でテスト)。部屋が多い住宅の場合は足りないこともあるだろう。基本はエコやミドルを使うことになる。
壁際の吸い取りも好印象だ。Dreame S1シリーズはブラシの端と壁の隙間を約7mmに抑える「Clean-to-Edge」設計により、壁際や巾木に沿ってたまりやすいごみもしっかりかき出して吸い込めるとうたっている。実際に壁際で試してみたが、確かに7mm前後を残してごみを吸い取れている。個人的にはもっと攻めてほしいところだが、後述するアタッチメントを活用すればよさそうだ。
そして、多くの人が家の汚れで困っているのが髪の毛だろう。掃除機のブラシに絡みやすく、パーツを分解して除去しなくてはならないケースも多い。
Dreame S1 StationおよびDreame S1に付属するTangleCut デュアルローラーブラシには、ローラー内部に毎分最大2000回作動する電動2枚刃が搭載されている。巻き付いた長い髪の毛やペットの抜け毛を吸引しながら自動で切断するため、毛が絡みにくいという。確かに髪の毛を吸ってもローラーに絡みつかないと感じた。
本体を180度完全にフラットな状態まで倒せるのも大きな利点だ。高さ約9.5cm(ヘッド部は約10.5cm)の隙間にもスムーズに入り込むため、ダストカップやモーター部が干渉して届きにくかったソファやベッド、棚の下の奥深くまで、しっかりと差し込んで掃除できる。ただし、棚の前に掃除機本体の長さ分の空間は必要になる。
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