実際に使って気になったところにも触れておこう。掃除機本体には電源ボタンと強度切り替えボタン、そしてバッテリー残量や強度が表示されるディスプレイが備わっている。ファンのような計3つの緑色アイコンが点灯する個数で現在の強度を確認できるが、いずれも緑色で少々分かりづらい。もっと色分けするなどして視認性を上げてもいいと感じた。
また、電源ボタンがグリップから離れているため、片手で電源のオンオフが操作しにくい。騒音対策やバッテリー温存のため、頻繁にオンオフできるとなお良かった。
ペンスタイルならではの弱点も存在する。それは、純粋なハンディ掃除機の完全な代替品にはなりにくいという点だ。付属のコンビネーションツールを先端に直接取り付ければ、ハンディ感覚で使用できるが、モーター、バッテリー、ダストカップが一直線上に配置されるペンスタイルの構造上、どうしても本体の長さは残ってしまう。
そのため、車内のような狭く入り組んだ空間に持ち込むと、やや取り回しのしにくさを感じる。決して使えないわけではないが、シートの隙間などを掃除する際に本体後部が周囲に干渉し、不便に感じる場面があったのも事実だ。
もしハンディ掃除機として狭い場所を掃除する機会が多いのであれば、ペンスタイルはベストマッチではない。この点に関しては、ある程度の割り切りが必要だ。
ここまで見てきたように、Dreame S1 Stationの最大の魅力は、ペンスタイルの軽快な操作性を引き出す約1.1kgの軽さと、ごみ捨ての心理的ハードルを取り除く自動ごみ収集ステーションの組み合わせにある。
さらに、これだけの機能を備えたフラグシップモデルでありながら、5万9800円という価格に抑えられている点も魅力的だ。先行ライバル製品の弱点とされた「毛絡み」や「頻繁なメンテナンス」といった課題をしっかり研究し、電動二枚刃や自動収集機能で克服してみせた点に、後発製品ならではの完成度の高さが光る。
本製品を1台で活用するのであれば、フラグシップのDreame S1 Stationは間違いない選択だ。もし既にロボット掃除機を活用しており、手持ち掃除機への予算を抑えたい場合や、ごみ捨ての手間をある程度許容できる(ランニングコストを抑えたい)のであれば、ステーションを省いたスタンダードモデルのDreame S1や、エントリーモデルのDreame S1 Liteでも満足できるのではないだろうか。
自身のライフスタイルや求める自動化のレベルに合わせ、最適なモデルを選択してみてほしい。
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