参考にした弊誌記事はSteam DeckのWindows化を解説している。こちらの場合はボリューム調整ボタンの「−」を押したまま電源ボタンを押せば良いが、Steam Machineではどうすれば良いのか。
これは検索したところすぐに情報を得られた。というより、最初からそこを確認すればよかったのだが「Steamサポート」で簡単に見つけることができた。
物理キーボードを接続し、電源ボタンを押してから起動中に「Esc」キーを数回押せばUEFI(BIOS)に入れる。なお、起動用ドライブが挿入されていない、もしくは起動用ドライブをFAT32以外でフォーマットしてしまったという場合は、いくら「Esc」キーを連打してもBIOSに入れないので注意したい。
モバイルディスプレイはHDMIで、キーボードはUSBケーブルで有線接続しておく。本来なら、別途有線マウスもつなげておきたいところだが、背面にUSB Standard-Aポートが2基しかない(うち、1基はモバイルディスプレイのための電源として使う)ので、タッチパッド一体型キーボードを使うことにしたWindows 11や各種ドライバをインストールしたら、もうそれは元からWindows PCだったかのような挙動を見せる。そのため、使い勝手について違いを見つけようと考えていたのに、すっかり当てが外れてしまった。
ベンチマークテスト「3DMark」を実行するために、今ではWindows PCとなってしまったSteam MachineにSteamアプリをインストールする段階では、「Steam Machineなのに、わざわざSteamをインストールしている自分……」と、ちくはぐさを滑稽にすら感じた。
さて、3DMarkでは「Steel Nomad」「Time Spy」「Fire Strike Extreme」の3種類のベンチマークテストを行った。
Steel Nomadでは総合スコアが1958であった。これは、Windows化する前に計測したスコアの2024より低いが、そもそもOSが異なるので参考程度に見てほしい。
「Fire Strike Extreme」でもWindows化する前は1万3385.8であったのに対し1万1347.3で2000ほどスコアが下がっていた。
「Time Spy」では9141という結果になった。
次に、実務に耐えられるかを検証すべく、Windowsに標準搭載されている動画編集ソフト「Clipchamp」で動画編集を行った。
17秒と5分10秒の動画を合体させ、さらに適宜テキストの挿入なども行った5分27秒の動画をフルHD画質でエクスポートしてクラウドへアップロードしたところ、1分53秒78となった。
筆者が普段使いしているポータブルゲーミングPCでは、動画の尺とほぼ同じ時間がかかっているので、これはうれしい。記事に差し込む動画は、ほとんどが1分程度のものなので、これなら業務でも十分使えるだろう。
また、Wi-Fiによるデータ通信速度も申し分ないものであった。Googleのスピードテストで4回テストしたところ、ダウンロードは1027.8Mbps、アップロードでは1245.5Mbpsとどちらもギガビット超えの結果となり、素材のダウンロードや納品のためのアップロードをスピーディーに行えそうだと感じた。
Steam Machineは、18万9980円からという価格設定になっている。ゲームコンソールとして見れば確かに高額だが、比較的性能の高いデスクトップPCと考えれば、それほど悪くない選択肢ではなかろうか。
コンパクトで置き場所を取らず、インテリアにもなじむ。何より、持っていて楽しいデバイスである。デュアルブートできるようになる日を夢見ながら、Steam OSにいそいそと戻すのであった。
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