Steam Deckで「GeForce NOW」を始める方法 思った以上に快適だが課題も(1/3 ページ)

» 2025年09月03日 16時30分 公開
[井上翔,ITmedia]

 NVIDIAのクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」は、強力なGPUを持たないPCやスマートフォン、タブレットにおいてハイエンドゲームを楽しむ手段の1つとして人気を集めている。そんなGeForce NOWが5月末から、Valveのポータブルゲーム機「Steam Deck」シリーズに対応したことはご存じだろうか。

 この記事では、手持ちのSteam DeckでGeForce NOWを楽しむまでの手順を紹介する。より快適な“ポータブル”PCゲームライフを楽しみたい人の参考になれば幸いだ。

Steam Deck OLED 今回テストに使う「Steam Deck OLED」

そもそも「Steam Deck」ってどんなデバイス?

 その名の通り、Steam DeckはValveのゲーム配信サービス「Steam」で配信されているゲームを楽しむために生まれたデバイスだ。2022年12月に液晶ディスプレイモデルが発売され、2023年11月には仕様を一部変更した有機ELディスプレイモデル(Steam Deck OLED)も発売された。

 初代の発売から2年9カ月、有機ELディスプレイモデルの発売から1年10カ月が経過した本機だが、あえて画面解像度を1280×720ピクセルに抑えていることもあって、「場所を選ばずにゲームを楽しむ」という観点であれば「確認済みタイトル」なら今でも快適に遊べる。

対応タイトル Steam Deckでオンデバイス動作の動作確認を取った上で、快適な動作が確認されたタイトルにはライブラリーにチェックマークが付く
個別ページ Steam Deckで動作確認済み+快適動作をするタイトルをまとめた特設ページもある

全てのタイトルが「Steam Deck」で動作するとは限らない

 Steam Deckは、Valveが開発した独自OS「SteamOS」を採用している。このOSはLinuxベース(もっというと「Arch Lunux」)をベースに作られており、Steamを利用するために必要なサービスがあらかじめ組み込まれている。

 一方で、Steamで公開されているゲームタイトルのほとんどは、Windowsで動作することを想定して開発されている。そのため、SteamOSにはValveが開発した互換性レイヤー「Proton」が組み込まれており、WindowsネイティブのゲームはProtonを介して実行される。

 Valveの調べによると、Steamで配信されているゲームのうち1万8000本以上はSteamOSで実行可能だという。しかし、全てのタイトルが正常に動作するとは限らない。加えて、Steam Deckの場合はハードウェアスペックの都合で動作が厳しいタイトルもある。

動作確認済み Steam Deckで動作確認が取れているゲームタイトルでも、一部の動作に制約が出る場合がある

 筆者がSteamでよく楽しんでいたのが、東日本旅客鉄道と音楽館が共同開発している「JR東日本トレインシミュレータ」なのだが、このタイトルは仕組みが仕組みだけにSteam Deckでの動作に対応していない。

 ここ最近、いろいろ忙しく楽しめていないこのタイトルを、Steam Deckで持ち出して遊べれば……と思ったのだが、世の中はやはり厳しい。

JRETS JR東日本トレインシミュレータは、Steam Deckで“非対応”マークが付いている。ご覧の通り、ここ2週間で11分しか遊べていないので、Steam Deckで遊べれば良かったのだが……
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  2. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  10. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー