GeForce NOWは、NVIDIAのGPU「GeForceシリーズ」を搭載するサーバ上でゲームを動作し、その映像をストリーミング動画として配信することで強力なGPUを備えないPCや、スマートフォン/タブレットなどさまざまなデバイスでPCゲームを楽しむためのサービスだ。
本サービスは、「NVIDIAアカウント」さえ持っていれば無料で利用できる。無料プランでは広告表示がある他、1回当たりのプレイ可能時間が短く、CPU/GPUのスペックも抑えられている。有料の「Performanceプラン」「Ultimateプラン」を契約すると、広告がなくなり1回当たりのプレイ時間が延び、より高性能な仮想PCを利用可能だ。価格は以下の通りとなる。
GeForce NOWはWindows PCやMacの他、Linux PC、Androidスマートフォン/タブレット、iPhone/iPad、Chromebook/Chromebox、アプリの追加に対応するスマートTVなどで楽しめる。Windows PC、MacやChromebook/Chromeboxの場合は、Webブラウザ(※1)経由での利用にも対応する。キーボードやマウスの他、タイトルによってはゲームコントローラー(USB/Bluetooth接続)も利用可能だ。
ゲームタイトルは、Steamを始めとした対応するオンラインゲームストアでゲームを事前に入手(購入)しておく必要がある(※2)。入手したゲームについては、GeForce NOW上でオンラインゲームストアのアカウントとリンクすることで利用可能だ。
(※1)Google Chrome、Microsoft Edge、Opera GX、Safariに対応
(※2)対応ゲームのうち、ストアで販売されていないものはゲーム開発元のユーザーアカウントで代替する場合あり
先述の通り、5月末からSteam DeckからもGeForce NOWを利用できるようになった。利用するには専用アプリをインストールする必要がある……のだが、Windows/macOS向けアプリやAndroid/iOS/iPadOS向けアプリと比べるとインストールする上でのハードルは若干高い。順を追って説明しよう。
先述の通り、Steam Deckで使われているSteamOSはArch Linuxベースだ。通常、本OSはSteamの利用に特化した「ゲーミングモード」で動作しているが、GeForce NOWアプリをインストールするには「デスクトップモード」に切り替える必要がある。切り替え手順は以下の通りだ。
この操作後、5〜10秒程度でデスクトップモードに切り替わる。
デスクトップモードに切り替えると「KDE」ベースのGUIが表示される。このモードでは本体のゲームコントローラーでもある程度操作可能だが、マウス操作が必要な場合は右側のスティック/タッチパッドで、キーボード操作が必要な場合はゲーミングモードと同様にSteamボタン+Xボタンでソフトウェアキーボードを表示可能だ。画面のタッチ操作にも対応する。
デスクトップモードに切り替わったら、プリインストールされたWebブラウザ「Firefox」を起動して「アプリのダウンロードページ」にアクセスする。ページの下方に行くと「Steam Deck」という文字列がある。その下にある「ダウンロード」のリンクをタップ(クリック)してインストーラーをダウンロードしよう。
Firefoxが起動したら、アドレスバーに「https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce-now/download/」と入力してアプリのダウンロードページにジャンプしよう。ソフトウェアキーボードは、ゲーミングモードと同様に「Steamボタン+Xボタン」で出せるアプリをダウンロードしたら、ファイラー「Dolphin」を開き、Places(場所)項目にある「Downloads」をタップする。すると先ほどダウンロードしたインストーラー(GeForceNOWSetup.bin)があるので、これをダブルタップしよう。
「What do you wish to do with this file?」と聞かれたら「Execute」をタップする。すると、ファイルを実行するかどうかの再確認が表示されるので「Continue」をタップするとインストーラーが起動する。
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