タッチパネル携帯に新提案――iPhoneとは別の“操作感”「フォースセンサ」進化するモバイル技術の基礎講座

» 2009年11月26日 17時00分 公開
[上口翔子,@IT MONOist]


登場人物の紹介

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夏子
プロモバ編集部に配属された若手社員。モバイルビジネスパーソンに満足してもらえるような記事を書こうと勉強の真っ最中。冷静で頭の良さそうな雰囲気を醸し出しているが、中身は妄想系。負けずぎらいな一面も


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ムサシ
ガジェット好きの自称デジタル人間。デジタル製品のことなら細かいICの隅々まで何でもこい。基本的には物静かだが、得意分野になると熱く語り始める。女の子に「すごい!」といわれると、やる気が出る


はじめに

 iPhoneの発売以降、タッチパネル搭載の携帯電話が続々と発売されている。しかし、「いまいち使いにくい」「iPhoneの方が操作性が良い」など、静電容量方式によるマルチタッチを実現したiPhoneとそのほかの方式が比較される傾向があることは否めない。

 今回は、iPhoneのUI(ユーザーインタフェース)を“すばらしい”とした上で、その操作性が生まれた根底にある「ソフトとハードとデザインが一体化された開発スタイル」と同様に今回、日本写真印刷が開発し、ソフト面でモルフォが協力することで企画段階から何度も試行錯誤を重ねてユーザーの使いやすさを徹底的に研究した、タッチパネル技術「フォースセンサ」を紹介する。

コンシューマ用途では今後も静電容量方式が主流か――タッチパネルの種類についておさらい


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やあ夏子ちゃん。今回はタッチパネル技術を紹介するけど、既存のタッチパネルの種類や特徴については勉強してきた?



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うん、この記事(iPhoneでマルチタッチができるのはなぜ?)が参考になったよ。現在のタッチパネル市場は、コンシューマ用途が増えたことで、これまで主流だった抵抗膜方式を抑えて、静電容量方式の割合が増えたのかな?



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うーん。iPhoneが出た直後は、静電容量方式が一気に普及してきそうな傾向があったのは確かだけど、最近の製品ではユーザーの利用シーンに応じて適切に使い分けがされている印象だね。タッチパネル開発メーカーは、他社とどう差別化するかで、意匠(デザイン)に力を入れるなど、新しいアプローチをしているところもある。



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その一例として紹介するのが、今回のフォースセンサだよ。抵抗膜方式/静電容量方式の両方に対応するこの技術は、既存の生産ラインを生かしたまま低コストで開発できる期待の新技術だ。


photo フォースセンサ(日本写真印刷より提供)

フォースセンサが実現する機能

 フォースセンサの特徴は、少ないステップ(操作回数)で、誰でも簡単に操作ができる点だ。例えば画面に表示されている画像を拡大表示したい場合、両指を使った直感的なマルチタッチ操作でも「?タッチして ?指を広げる」という動作になり、マルチタッチでないものになると一度特定のボタンを押してから拡大する度合いを定める……といったように、現在のタッチパネル技術では2ステップないしそれ以上の操作を必要とする。

 一方、フォースセンサでは、押す(タッチする)という動きにZ軸方向のパラメータを追加することで拡大操作を実現する。指の力の強弱が感知される仕組みが備わっており、その強さの段階によって拡大される度合いが変わる。

photo フォースセンサが実現する機能(日本写真印刷より提供)

 この仕組みを応用して、カメラ機能を利用した際のピント合わせや、スクロールのスピード調整、押す強さによって紙のように一度に数ページめくれる動作なども実現している。なお、現在は携帯電話やデジタルカメラ向けの画面サイズに対応可能としているが将来的にはPC画面サイズにも対応し、感知できる荷重レベルの段階もさらに増やしたいとしている。

photo 単純操作なので、誤入力も減らせる(日本写真印刷より提供)

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マルチタッチ操作ができる抵抗膜方式もあるけど、フォースセンサを使用すれば、1点しか検出できない抵抗膜方式でも、ズームの操作を直感的にできる。



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つまり、どこを押しているかという情報と、さらにそれで何をしようとしているか、というZ軸が感知できる点がポイントなんだね。


>>ビジネスモデルとフォースセンサの仕組みについては次ページ(MONOistサイトに移ります)で解説します


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