スマートフォンを買う理由、トップは“PC向けサイトの閲覧”調査リポート

» 2009年12月15日 09時00分 公開
[ITmedia]

 オリコンは12月14日、スマートフォンに関する満足度調査の結果を発表した。調査は11月2日から同6日まで実施したもので、調査対象者はスマートフォン所有者218人、スマートフォン非所有者347人の合計565人。

 スマートフォン所有者に購入前と後での期待の変化を聞くと、「期待どおりだった」が45.4%で最多となり、「期待以上だった」の28.0%と合わせて7割以上が好感触を得ているようだ。

 主にどこに満足しているかを聞くと、「デザイン」では「非常に満足」が40.8%、「まあ満足」が40.8%、「画質・画面サイズ」では「非常に満足」が24.8%、「まあ満足」が49.5%と満足度が高く、「アプリケーション」や「OS」も高い満足度を示した。総合満足度は「非常に満足」と「まあ満足」が合わせて約7割を占めるなど、スマートフォンの満足度は購入者にとって非常に高くなっている。

 スマートフォンの所有者に購入した理由を聞くと、「PC用のWebサイトの閲覧」と回答したユーザーが70.2%、次いで「電子メール、Webメールの利用」が63.3%とPCの機能を求める声が多いことが分かった。利用率も「電子メール、Webメールの利用」が73.9%、「PC用のWebサイトの閲覧」が68.8%と、同じ項目で高い値を示している。

 スマートフォンの不満な点については「バッテリーの持ち」「通信速度」を挙げる利用者が多く、PC機能に重点を置いているユーザーにとっては悩ましい問題と言えそうだ。

 なお、スマートフォンの購入者のうち、66.5%が携帯電話を所有しており、携帯電話は通話機能として、スマートフォンはモバイルPC機能として使い分けている様子がうかがえた。

 「周囲でスマートフォンは話題になっていますか」という質問には、所有者の27.5%が「よく話題になる」、39.4%が「ときどき話題になる」と回答しているのに対し、非所有者は「よく話題になる」が2.3%、「ときどき話題になる」が21.3%となり、「話題になっていない」が68.3%と7割近くを占めている。所有の有無で「スマートフォン」の話題性は異なるようだ。

 スマートフォンを持たない人を対象に購入意向を聞くと、「購入する予定がある」が1.7%、「今後購入したい」が22.5%なのに対し、「購入したいと思わない」が48.7%と半数近くが購入に前向きではないという結果が得られた。非所有者が購入意向を持つ理由も、所有者と同様に「PCサイトの閲覧」「電子メール、Webメールの利用」「音楽プレーヤー機能」「動画視聴の利用」が上位を占めているが、日本の携帯電話はスマートフォンに近い高機能を持つものが多く、コアなPCユーザー以外には、スマートフォンの必要性は今のところあまり高くないようだ。

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