KDDI子会社のmediba、ネット広告配信会社のノボットを買収

» 2011年07月29日 17時20分 公開
[エースラッシュ,ITmedia]

 KDDI子会社のmedibaは7月28日、ネット広告配信会社であるノボットの普通株式12万2339株(議決権比率90.0%)を取得し、連結子会社化すると発表した。7月27日に株式譲渡契約締結を済ませており、8月末日に株式取得を予定している。

 medibaでは今回の子会社化により、国内第2位の広告在庫規模のアドネットワークの実現、スマートフォンに最適な広告配信を実現するアド・プラットフォームの開発、アジア圏を含むアドエクスチェンジ連携によるアドプラットフォームの拡大という、3つのビジョンを推進していくという。

 まずアドネットワークについては、medibaが提供する「medibaAD」、ノボットが提供する「ADMaker」という両社のサービスを統合。取り扱う広告量を拡大し、スマートフォン向けとして国内第2位の月間30億インプレッションの広告在庫規模となるアドネットワークが実現するという。さらに両社の経営資源を集約することで、 サービス統合1年以内に広告在庫月間150億インプレッションを目指す予定だ。

 開発に関しては、ノボットが持つエクスチェンジノウハウとmedibaが持つターゲティング機能を合致し、スマートフォンに最適なアド・プラットフォームを実現する。ユーザーの行動データを活用したターゲティング機能を実装すると同時に、国内外のネットワークを含むアド・エクスチェンジで広告ネットワークを広げ、ユーザーに最適な広告配信を実現するという。ターゲティング手法の開発はKDDI研究所と共同で開発を進め、年内に各種機能をリリース予定となっている。

 medibaではすでに国内のアドネットワーク事業者とのアドエクスチェンジの提携を進めているが、さらにアジア圏の国・地域を中心とした海外アドネットワーク事業者との連携も推進。内外のパートナーシップ戦略を強化し、アジア圏で最大の広告ネットワーク規模を持つアドプラットフォームを実現していくという。年内に開設予定のシンガポール拠点に加え、韓国/台湾/インドネシア/ベトナムなどにも順次拡大する予定だ。

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