リモートデスクトップアプリを使いたい理由の中には、書類の閲覧などに加え、動画の編集や音楽視聴に使いたい、という声もあるだろう。そんなユーザーにオススメなのが「Splashtop remote Desktop」(約99円:10月時点)というアプリだ。有料、かつ環境によってはファイアウォールの設定変更などが必要なため、中級者向けのアプリといえる。
同アプリも、PC側に専用ソフトをインストールする必要がある。まず、公式サイトのダウンロードページ(http://www.splashtop.com/ja/streamer/download)で、「Splashtop Streamer」をインストールしよう。
ソフトを起動すると、初回時にリモートアクセスのためのパスワード設定を求められる。このパスワードは8文字以上で、数字とアルファベットを組み合わせなければならない。なお、設定後も、ソフトウェアの画面にある「セキュリテイ」タブでパスワードは変更できる。
次に、Android端末のWi-FiをONにしてパソコンと同じネットワークに接続する。すると、アプリの起動時にパソコンを自動で検出してくれる。また、画面右上の「+」マークをタップし、IPアドレスなどを入力して、手動で追加することも可能だ。うまくいかない場合はPC側のファイアウォール設定を変更するといった操作が必要になってくる。
接続したいPCを選択したら、先ほどPCで設定したパスワードを入力。これで接続が完了する。
接続すると、最初に操作方法が表示される。シングルタップがクリック、ホールドで右クリックなど、シンプルで分かりやすい説明がありがたい。文字入力や横画面表示など、基本的な遠隔操作にはすべて対応している。操作するのに若干の慣れは必要なものの、かなり実用的なアプリだと感じた。
最初に書いたように、このアプリのポイントはPC側の音声をスマートフォンで再生できる点だ。例えば、端末に保存していない楽曲などをPC側で再生し、スマートフォンで聞けるのである。また、動画も通信環境が良ければかなりスムーズに表示される。実際に音楽を再生してみると、やや音が割れ気味になったもののきちんと楽曲が聞けた。
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