一挙レビュー! “iPhone-Android間”でも使える無料通話アプリ(3/3 ページ)

» 2011年12月01日 09時30分 公開
[今西絢美、山田祐介,ITmedia]
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メールと電話のイイトコどり? 音声型のメッセージングアプリ「HeyTell」

 テキストのチャットやメッセージアプリは、手のあいたタイミングにメッセージをチェックして返事ができるのが便利。しかし、テキストを打つのが面倒だったり、相手の言葉のニュアンスが文字だけでは分からなかったりすることもある。そんなときは音声通話をするのも1つの手だが、別の方法として“チャット感覚で使えるボイスメッセージアプリ”を活用するのもいいかもしれない。

 「HeyTell」は、iPhone/Androidの双方に対応したボイスメッセージアプリ。トランシーバーのようなシンプルな使い方で、簡単に利用できる。相手に声を送りたいときは、コンタクトリストから相手を選び、画面のボタンを押しながら話すだけ。ボタンを話せば即座に相手に音声メッセージが届く。そんな形でお互いに連絡を取り合えるのだ。

 初回の登録では、名前に加え電話番号やメールアドレスを登録する。登録が完了したら、「あて先」の枠をタップして連絡相手を連絡先から選び、招待(メールかテキストメッセージ)しよう。相手が招待テキストに含まれるWebリンクに飛ぶと招待が承認され、お互いのアプリ画面に相手が表示されるようになる。


photo メールアドレスと電話番号、どちらかだけでも登録しておけば、相手が自分を探しやすくなる

 なお、相手のメッセージを通常のスピーカーで再生するか、通話スピーカーで再生するかを選択できるので、覚えておこう。周りに聞かれたくない場合は「スピーカー」ボタンを操作してスピーカー機能をオフにしておくのが吉だ。メッセージを聞く場合は、通話時と同じように端末に耳をあてればいい。


photo トランシーバーのようなインタフェースが面白い

 過去のメッセージを聞き返したいときは、コンタクトリストの中から相手の名前を長押ししよう。ポップアップメニューから「メッセージを閲覧」を選べば、過去のメッセージがリスト表示され、再生できる。


photo 相手の名前を長押しし、ポップアップメニューから「メッセージを閲覧」を選ぶと、過去の会話が振り返られる

 アプリを起動し、相手を選択し、ボタンを押しながら話す――それだけで連絡が取りあえるのは便利だ。電話と違い、好きな時間に連絡を確認できるのもいい。非常時の連絡手段としても、活躍するかもしれない。

 こうした良さがある一方で、いろんな人とHeyTellで連絡をとる場合、間違えて目的の人物とは別の人にメッセージを送ってしまわないかとひやひやする面もある。コンタクトリストには過去に会話をした相手の名前がリスト表示され、普段はここから連絡相手をタップで選ぶことになるが、写真などは表示されない。アプリの手軽さに気がゆるみ、恋人へのメッセージを気づかず友人に送ってしまった……といったことのないよう気をつけよう。

photo HeyTell

 さて、ここまで5つの音声アプリを紹介してきた。試してみた印象では、安定性はやはり定番アプリであるViberが高いと感じた。例えば、タスク管理アプリでViberの常駐タスクを切ってしまった後なども、着信を受けるとしばらくして着信画面が立ち上がるなど、完成度が高かった。

 一方で、ユーザーが急増しているLINEも、今後のさらなる改良が期待できそうだ。電話番号を知らないユーザーに連絡するのであれば、ReengoやOnSayを活用するのもいいだろう。“非同期コミュニケーション”の便利さと“しゃべるだけで伝わる”便利さを合わせ持つHeyTellは、相手を選ぶインタフェースは改良を求めたいところではあるが、操作自体はすこぶる簡単で使いやすい。端末のバッテリーの持ちなども見つつ、複数の通話アプリを入れるというのも、手かもしれない。

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