“あなた好み”の情報をアプリがピックアップ!――Android向け「wityou」を試す

» 2012年01月11日 09時30分 公開
[今西絢美,ITmedia]

 インターネットで情報を得る方法は、検索をしたり、ニュースサイトを見たり、SNSに流れてくる情報をチェックしたりとさまざまにある。そんな中、“ユーザーの嗜好を分析してその人に合った情報をプッシュする”というスマートフォンアプリも登場した。それが、今回紹介するAndroidアプリ「wityou(うぃじゅ)」だ。


photo Androidアプリ「wityou(うぃじゅ)」
photo wityou

 このアプリは、ユーザーの過去のサイト閲覧履歴や、現在地情報、サービス内で登録したプロフィール情報などを解析してユーザーの傾向を把握し、ユーザーに合ったクーポン情報やニュース、エンタメ情報などを選別して教えてくれる。

 使い方に関しては、アプリの初回起動時にレクチャーがあるので、それを見れば迷うことはないだろう。気をつけるべきは、同アプリがコンテンツをユーザーにマッチさせるために、前述したサイト閲覧履歴をはじめとする個人情報を収集する点だ。初回のレクチャーで説明があるが、収集したデータはサービス向上のために統計データとして利用される場合もあるという。

 なお、説明によれば個人を特定できる情報を外部サーバーに送信することはない。外部に送信するのは、「興味カテゴリおよびよくいる場所、アクションした結果(例えば、情報をクリックした、モノを購入したなど)」の情報であり、これらは統計処理された形式でしか保存されないとのことだ。なお、こうした説明はアプリのWebサイトでも確認できる。説明に同意できたら「同意して『wityou』の使い方を見る」をタップし、設定を進めよう。


photo アプリの使い方などが初回起動時に表示される

 さて、アプリの設定を進めていくと、興味カテゴリを選択する画面がでてくるはずだ。ここで、自分がチェックしたい情報を選択しておこう。こうした設定を済ませてトップ画面に遷移すると、ユーザーへのオススメコンテンツがさっそく表示される。ニュース、ショッピング、グルメ、クーポン、旅行情報など、興味カテゴリに応じてさまざまなコンテンツが楽しめる。


photo 自分の興味にあったカテゴリーにチェックを入れよう

 筆者の場合は、ビジネス、エンタメ、PC・家電・グッズのカテゴリーがまず表示された。さらに、自宅に帰ってから確認すると、周辺のグルメ情報も新たにアップされいた。このように自分の位置情報、よくいる場所に応じても情報をピックアップしてくれる。


photo すっきりと見やすいトップ画面が好印象(写真=左)。現在地情報を参考にしたグルメ情報も出てきた(写真=右)

 各情報の画面から「詳しい情報をすぐ見る」をタップすると、それぞれのサイトに移動する仕組み。また、後で読みたい情報などストックするのに便利な「ブックマーク」機能も持っている。また、指定した時間に情報を再度プッシュする「アラート登録」も可能だ。利用期限のあるクーポン情報など、時間に関連する情報をアラート登録すれば、適切なタイミングで思い出せて便利かもしれない。

 さらに注目すべきは、「削除」と「Good」の機能。自分の必要とする情報の場合は「Good」を、必要でない情報の場合は「削除」を選択すると、セレクトされる情報の精度をさらに高めることができるという。


photo 「詳しい情報をすぐ見る」をタップすると、この場合はYahoo!ニュースのサイトに移動した
photo ブックマークに登録した記事だけを後からまとめ読みすることもできる(写真=左)。アラートを設定しておけば、指定した日時に再度その記事を表示してくれるのも便利(写真=右)

 ちなみに、もし「このジャンルの情報はやっぱりいらないな」と思った場合は、トップページの「カテゴリ」タブから情報取得を停止することが可能だ。また、情報の配信元を指定して除外することもできる。情報ジャンルは、ペット、エンタメ、旅行・アウトドア、ギャンブル、オートモービル、PC・家電・グッズ、ファッション・ショッピング、ビジネス、育児・出産・主婦、資産・マネー、人材・教育、住宅・マンション、ヘルス・ビューティー、ディスカウント、クチコミ・ブログと豊富に用意されている。


photo いろんなカテゴリがあるので、幅広いユーザーが楽しめそう。左側に表示される「×」をタップすると情報取得の停止操作ができる

 このほか、トップページで端末のメニューボタンを押すと、「設定」メニューが表示される。ここではプロフィールの管理やプッシュ通知、GPSの設定などを行える。バッテリーの消費を抑えたい場合は、集まる情報の精度が下がることを分かった上でGPS機能をオフにするといいだろう。


photo プロフィールの生年月日や性別も分析の対象となる

 筆者の場合、疲れているのを察してなのか、旅行に関する情報がよく出てくる。アプリで配信された情報をもとに、ふらりと旅に出る……なんていうのもいいかもしれない。自分の予期しない情報を不意に入手できる、新しいカタチのアプリといえるだろう。

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