NTTドコモとアクセンチュアは3月下旬から、手元に実機がなくてもコンテンツプロバイダがスマートフォン向けアプリを検証できるようにするリモートテストサービスを開始する。
サービス当初は、ドコモのスマートフォン向け公式サイト「dメニュー」にアプリを提供するコンテンツプロバイダを対象とし、順次拡大する。
スマートフォンは多種多様な画面サイズ、OSバージョンの端末が相次いで登場し、実機検証の手間やコストがかさむ傾向がある。ドコモはリモートテスト環境を用意することで、コンテンツプロバイダが時間や場所を選ばず、また実機が手元になくても検証を行えるようにする。
利用にあたっては、テストセンターに用意したスマートフォンの実機にWeb経由でアプリをインストールし、カメラに映った実機を見ながらPCからの遠隔操作で検証を行う。操作中に再起動が必要になった場合もすぐ対応できるよう、準備を進めているという。
検証端末は、初代Xperia「SO-01B」以降のAndroid端末全モデルを約200台用意。サービス開始当初はAndroid端末を用意し、4月以降、BlackBerryなど他のOSのスマートフォンへの対応を検討する。また、最新端末についても、可能な限り早いタイミングで使えるようにするという。利用料金はまだ決まっておらず、ドコモでは「時間単位で貸し出すような形を検討している」とした。
リモートテストセンターについては、アクセンチュアが会津大学の産学イノベーションセンターに設置し、運営や研究活動を行う。
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