昨年末に登録者数が2000万人を突破した「Evernote」――世界中で人気のこのサービスは、日本でも多くのビジネスパーソンが愛用している。知らない人のために説明しておくと、Evernoteは、テキストメモや音声メモ、写真、PDFファイルなどをオンライン上に保存できるWebサービスだ。PC、スマートフォン、タブレット端末などさまざまなデバイスから使え、オンライン上にアップロードしたデータにはどのデバイスからでもアクセスできるようになる。
Android向けには公式アプリが無料で提供されているが、サービスを使い込んでいくと公式アプリでは満足できないケースも出てくるだろう。そこで、今回は快適なEvernoteライフに貢献するであろう6つの連携アプリを紹介する。アプリによって用途が異なるので、必要に応じたアプリをダウンロードしてほしい。
Evernoteアプリには2種類のウィジェットが用意されているのをご存知だろうか? ホーム画面にウィジェットを貼りつけておくと、いちいちアプリ一覧から探す必要がないので、Evernoteに素早くアクセスできるようになる。
ウィジェット機能は便利だが、ちょっと面倒な問題もある。Androidでは、アプリをSDカードに保存しているとウィジェット機能が利用できなくなるのだ。ウィジェットを使うアプリを本体のストレージ領域に保存するのも手だが、ストレージが少ない端末などでは、なるべくSDカードを活用したいところだ。
そこでオススメしたいのが「Evernote Widget」という無料アプリ。このアプリを使えば、アプリをSDカードに保存していてもウィジェットが利用できる。ウィジェットの内容は標準のものとまったく同じで、テキスト、音声、スナップショットの新規作成や、検索画面への移動が主な機能となる。
メモやタスク管理、ライフログのツールとして、Evernoteを素早く利用できる環境を整えたい――そんな人には「PostEver」というアプリがオススメだ。230円の有料アプリではあるが、Evernoteをメモ用途で使っている人にはとても便利なアプリだと筆者は思う。
このアプリは、アイコンをタップしてから実際に使えるようになるまでのタイムラグが短いのが魅力の1つ。公式アプリでは起動後にまずメニュー画面が表示されるが、このアプリではメモの入力画面が立ち上がるようになっている。起動してすぐに文章を入力できるこの軽快さはなかなかクセになる。
基本的にはテキストメモの入力に特化しており、音声や写真のアップロードには対応していない。ただし、画面上部のメニュー画面を見ると分かるように、いくつかの便利機能が用意されている。まず、タスク管理や買い物リストといったメモを残す際に便利なチェックボックス機能、それと現在地情報をメモに挿入する機能が用意されている。
メモを入力したら、矢印アイコンをタップするだけでアップロードが可能だ。アップロード中にはゾウのアニメーションが右上に表示される。また、アップロード中でも次のメモを入力できるので、続けてメモをアップロードしたい場合に便利だ。
また、オフライン時にメモをアップロードしようとすると、オンライン時のアップロードの際にまとめてアップロードしてくれる。地下鉄など圏外の場所にいるときでも、作成したメモを無駄にすることがないのがうれしい。ちなみに、送信待ちのデータを編集することはできないが、「設定」からの削除には対応している。
さらに、このアプリが面白いのは、メモを1日分としてまとめてくれる点にある。初期設定の場合、「PostEver」というノートブックに、投稿したメモが1日分ずつノートにまとめて表示される。各メモの投稿時間が表示されるので、日記やライフログ、レコーディングダイエットなどにも活用できるだろう。
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