NTTドコモ、ヘルスケア事業に本腰――オムロンと新会社「ドコモ・ヘルスケア」設立

» 2012年07月02日 15時57分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 健康機器で収集したデータをモバイル網を通じてクラウド上に蓄積し、健康支援サービスへと展開――。NTTドコモとオムロンヘルスケアは7月2日、健康支援サービスを展開する新会社「ドコモ・ヘルスケア」を設立した。

Photo ドコモ・ヘルスケアのロゴ

 ドコモ・ヘルスケアは、健康支援サービスの企画や開発、提供を行うことを目的に設立された新会社。オムロンの体重体組成計や血圧計、睡眠計などの健康関連機器をスマートフォンと連携させ、測定したデータを手間なくクラウド上に蓄積し、管理できる環境を用意する。

 2012年度内には、ドコモが提供する健康支援サービス「i Bodymo」「docomo Healthcare」とオムロンヘルスケアの機器測定データ連係サービス「WellnessLINK」を融合した新たな健康支援サービスを提供するとしている。

 なお新会社では、ドコモユーザーにとどまらない、幅広いユーザーに対して健康支援サービスを提供する計画。サービスの開発にあたっては、健康関連のコンテンツを持つ企業やコンテンツプロバイダーとの連携も図っていくという。

 新会社の資本金は13億円で、出資比率はドコモが66%、オムロンヘルスケアが34%。代表取締役社長にはオムロン ヘルスケアの執行役員で健康サービス事業担当の竹林一氏が就任する。設立当初の従業員数は25人。

Photo 新会社が提供するサービスのイメージ。「スマホなどを活用し、日々の生活記録などを誰もが簡単に利用できるサービス」「両社の強みを生かし、スマホなどと健康機器で測定したデータを連携したサービス」「CPなどのパートナーと連携し、ユーザーのライフスタイルに合わせた付加価値の高いサービス」の提供を目指す

 NTTドコモは、事業の成長戦略の1つとして、モバイルを核とする総合サービス企業を目指すことを掲げており、新たな市場の創出に向け、「メディア・コンテンツ事業」「金融・決済事業」「コマース事業」「メディカル・ヘルスケア事業」「M2M事業」「アグリゲーション・プラットフォーム事業」「環境・エコロジー事業」「安心・安全事業」の8分野でモバイルとの融合サービスを推進するとしている。今回の新会社設立も、その一環となる。

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