モバイル検索広告市場、タブレットの普及で急成長――2017年には3倍に調査リポート

» 2012年09月20日 13時25分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 スマートフォンに比べて画面が大きいタブレットの普及により、モバイルWeb検索広告市場が急成長するとみられている。調査会社の英Juniper Researchが発表した報告書では、2017年の市場規模は2012年の3倍になると予想している。

 Juniperの報告書によると、モバイル端末上でのWeb検索による広告市場は2012年に40億ドル規模になる見込み。同調査では、2017年の市場規模は120億ドル規模に拡大すると予想している。

 市場拡大の原動力となるのがタブレット端末だ。タブレットは画面サイズが7〜10インチ程度とスマートフォンより大きく、オフィスや家庭などの屋内で利用されることが多いという特性がある。Juniperはタブレット端末による検索の数は、スマートフォンの3倍、フィーチャーフォンの10倍に増えると予測。2017年には6億7200万台のタブレットが利用されると見ている。

 同時に、企業はモバイルサイトをタブレットの画面やユーザー体験に最適化させることが重要だと指摘。モバイル向けの最適化やUIの工夫を怠ると、商品の購入やサービスの利用につながらず、モバイル広告が無駄になるという。なお、モバイルで優れたユーザー体験を提供している企業例としては、Amazonと英小売大手のMarks & Spencerが挙がっている。

 ほかにも、拡張現実(AR)検索の提供、アプリケーションの発見につながるサービスの進化などもトレンドとして挙げている。

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