発表直前にiPadを買った人は新iPadに無償交換――英米のショップで海外モバイルニュースピックアップ

» 2012年10月26日 17時45分 公開
[中野恵美子,ITmedia]

発表直前にiPadを買った人は新iPadに無償交換――英米のショップで

 第3世代のiPad登場から7カ月という、異例の早いサイクルでお目見えした第4世代のiPad。発表前の30日間に第3世代iPadを購入した人は、第4世代iPadに無料で交換してもらえる可能性があるそうだ。

 米国と英国の特定のApple Storeで交換が行われるらしく、ZDNetは英国のバーミンガム、アバディーン、キングストンのショップで、CNETは米国のいくつかのショップで、そのようなプログラムがあることをショップが認識していること確認したと報じている。このプログラムは米国、英国以外の国でも行われる可能性があるという。

80年代のジョブズ氏を撮ったドキュメンタリーが公開に

 スティーブ・ジョブズ氏の珍しいビデオが浮上した。同氏がAppleを追われた後、どのようにNeXTを創設したかを示すドキュメンタリーだ。

 「Steve Jobs: Keeper of the Vision」という作品で、製作した会社がYouTubeにアップしたもの。ニンジンを抜いているジョブズ氏、という牧歌的な光景から始まる20分ほどの映像では、まだ若かった80年代のジョブズ氏のさまざまな表情を見ることができる。Appleからジョブズ氏について来た人たちの顔も見られる。

iPadの体験記事、あれこれ

 あちこちでiPad miniの体験記事が出始めており、おおむね好評なようだ。

 The Vergeは、iPad miniはNexus 7と比べると思ったほど小さくないが、驚くほどの薄さ、軽さ、滑らかさでさほど気にならず、iPad miniを見たあとではNexus 7とFire HDはおもちゃのような感じがする――と報じている。アプリも第3世代のiPadと同様に動き、「Real Racing 2」のようなゲームは、起動に若干時間がかかるものの、ゲーム自体はサクサク楽しめるという。

 最初の印象では素晴らしいデバイスであり、Appleがゴージャスなハードウェア開発と、人々を興奮させるものづくりに長けた企業であることを、業界に思い出させる製品であると賞賛している

 Pocket-lintは第1印象としておどろくほどの軽さを挙げ、読書をより快適に楽しめると指摘。次に薄さを挙げており、最も驚くべき点は単に小さなiPadではないことだと伝えている。ベゼルが狭くなったことで、サイズが8インチ近くあるのに手にしっくりとなじみ、スクリーンも広々してWebなどの閲覧がしやすいという。

 アプリも問題なく動き、ミニSmart Coverを装着したところもクールで、ハンドバッグにも似合うだろう結論づけている。

iPad miniで知っておきたい10のポイント

 TIMEが、iPad miniで知っておきたい10の事柄をまとめたビデオを掲載している

 サイズが小さいことや値段や発売日など、発表済みの情報がほとんどだが、iPad miniを使用している映像なども見られるので、興味がある人はご覧あれ。

誤ってベゼル付近に触れても誤操作しない――iPad mini

 AppleのiPad miniは、ベゼル近くで誤ってスクリーンに触れても、それが無視されることを、The Next Webが指摘している

 iPad miniは小さくて持ちやすいが、ベゼルが狭いため、不用意にスクリーンに触れてしまう確率も増えている。そのため、AppleはiOSをチューンナップし、意図的なタップなのか否かを検出するようにしたという。iOSではもともと、偶発的なタッチかどうかが検出されていたが、今回、さらに改良されたようだ。

 同記事では、iOS 5からiOS 6での改良を分かりやすくデモするiDownloadblogのビデオも視聴できる。

小さいながらも一人前――iPad miniのコマーシャル

 iPad mini初のコマーシャルを、Business Insiderが紹介している。

 同製品のスペックや技術をアピールするのではなく、サイズにフォーカス。ピアノアプリでメロディを担当し、小さいながらもオリジナルのiPadと同じことができることを、さりげなく見せている。

発表のタイミングが仇に――ZyngaとMicrosoft

 何か大きなニュースがあるとき、あまり注目されたくないニュースをどさくさに紛れてササッと発表してしまう――というテクニックはどこでも見られるものだが、今回はAppleのiPad miniの発表が利用された。汚名を着せられているのはZyngaとMicrosoftだ。

 「FarmVille」などの人気ソーシャルゲームで知られるZyngaは、多くのジャーナリストがAppleのイベントに貼り付いている間に、数百人もの従業員を解雇したという。オースティンのオフィスで100人以上を解雇し、ボストンオフィスは閉鎖するという。

 Microsoftは、Surfaceの最初のレビューの解禁とiPad miniの発表が同じタイミングだった。Microsoftに「悪いニュースを隠す」といった意図は全くなく、iPad miniへの注目を、iPadキラーと目され、発売が目前に迫っているSurfaceのレビューで打ち消そうとしたのかもしれない。

 しかし、この戦略は逆効果ととらえられているようだ。何しろ価格が499ドルから699ドル(英国では399ポンドから559ポンド)と高価で、レビューの内容もあまり芳しくない。Daily Mailに掲載されている記事のまとめでは、GizmodoやThe Verge、Engadgetなど、ほとんどが批判的、懐疑的であることが示されている。

MSはAppleのハンズオンに学ぶべき?

 Microsoftよ、Appleのイベントから学んでくれ――そんな思いを吐露しているのが、The LoopのJim Dalrymple氏だ。

 Appleのイベントでは、ハンズオンエリアで発表されたばかりの新製品に自由に触れることができる。同氏はiPad mini、iPad 4、iMac、MacBook Proすべてに触れて試したそうだ。これらの新製品はガラスの向こうに鎮座しているわけではないし、ひっつかんで取り返そうとするPRの人もいない、とDalrymple氏。「製品の準備ができているならみんなに自由に使わせてくれ、ダメ製品なら隠しとけ」とご立腹で、Microsoft製品ではかなりいやな思いをしたようだ。

腕時計を装ったケータイのカンニングで御用に

 携帯電話を使った試験中の不正行為は、あちこちの国で起きているが、先頃バングラデシュで、大学入試や就職試験の受験者がデジタル腕時計を装った携帯電話で解答を受け取っていたことが発覚した。

 中国製のオーダーメイド製品を使っているところはハイテクだが、解答の入手方法は教師や教育担当者を買収するという古典的なもの。このカンニングシステムを仕組んだ犯人グループが、試験の少し前に問題を入手し、解答を試験会場の受験生にテキストメッセージで送信していた。生徒たちは回答を入手するため1438ドル以上もの金を払っていたという。

 記事には逮捕された首謀者グループの写真もあり、胸に紙のようなものを貼られているのが、「僕はカンニングしました」というプレートを下げて廊下に立たされている子ども(にしては老けているが)のようにも見えて滑稽だ。

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