Galaxy S III、3Qの出荷台数でiPhone 4Sを追い抜く――iPhone 5は3位に調査リポート

» 2012年11月09日 17時28分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 米Strategy Analyticsが行ったスマートフォンの市場調査で、第3四半期(7〜9月)に「Galaxy S III」(Samsung)の出荷台数が「iPhone 4S」(Apple)を追い抜き、トップに立ったことが分かった。同社の別の調査からは、Samsungの流通面の強さも明確になった。

 Strategy Analyticsが11月8日に発表した、第3四半期のスマートフォン出荷動向調査によると、Samsungが5月にリリースしたGalaxy S IIIが、四半期単位で初めてiPhone 4Sを押さえてトップを獲得した。7月から9月にかけて、SamsungはGalaxy S IIIを世界で1800万台出荷し、スマートフォン全体に占めるシェアは10.7%となった。2012年第2四半期(4〜6月)の出荷台数は540万台であり、3倍以上増加したことになる。

 2位のiPhone 4Sは、2010年6月にリリースされてから長期にわたって首位の座を守ってきたベストセラーモデル。7〜9月の出荷台数は、前四半期(2012年4〜6月)に比べて320万台少ない1620万台(シェア9.7%)となった。

 Strategy AnalyticsではGalaxy S IIIが好調だった背景として、端末デザインや世界数十カ国で販売されている流通面の強さ、通信事業者の手厚い販売奨励金を挙げている。iPhone 4Sの出荷台数の減少については、新モデル(iPhone 5)登場の噂による買い控えが起こったためと分析している。

 Strategy Analyticsは、Galaxy S IIIの首位は短命になるとみており、第4四半期(10〜12月)にはiPhone 5が首位を取り戻すと予想する。9月下旬に一部の国で販売が開始されたiPhone 5は、第3四半期ですでに600万台を出荷しており、早くも3位にランクインしている(シェア3.6%)からだ。

 Samsung端末の流通については、Strategy Analyticsが前日に発表した別の調査でも明らかだ。携帯電話の在庫と流通を調べる同社のSpecTRAXによると、2012年上半期に最も流通したスマートフォンは「Galaxy S II i9100」(16Gバイトモデル)で、同社が追跡する全ての通信事業者と小売店で販売されていたという。次いで、iPhone 4S(16Gバイトモデル)が僅差で2位に付けた。

 上位20機種のスマートフォンのうち半数以上をAndroid端末が占めたが、Nokiaの「Lumia 800」(Windows Phone)やRIMの「BlackBerry Curve 2 8520」(BlackBerry OS)なども入っていたと報告している。

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