NokiaがResearch In Motion(RIM)を相手取り、米国など3カ国で特許訴訟を起こした。11月初めにスウェーデンの仲裁裁判所が発効した裁定を受けて提訴したもので、Nokiaは同社が持つ無線LANの特許をRIMが不正に使用していると主張している。
これを報じたReutersやComputerworldによると、2003年から特許のライセンスで合意したNokiaとRIMは、IEEE 802.11の無線LAN技術を巡る特許のライセンスで交渉が決裂し、ストックホルム商業会議所仲裁裁判所が調停を担当した。同裁判所は9月に審議を行い、11月6日にRIMはNokiaに対して特許利用のロイヤリティと損害賠償金を支払う義務があるという裁定を下した。RIMは、「BlackBerry」ブランドで提供するほとんどのスマートフォンとタブレット製品で無線LAN技術を利用している。なお、仲裁裁定は11月28日に公開された。
Nokiaはこの裁定を根拠に、米カリフォルニア州東部地区裁判所、英国、カナダでRIMが特許ライセンスを支払うことなく自社製品にNokiaの特許を利用しているとして提訴。ライセンス料の支払いと製品の販売差し止めを求めている。
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