とにかく目まぐるしい1年だった。政権が交代して電力・エネルギー分野の基本方針に変化が起こる中で、太陽光を中心に再生可能エネルギーを導入する動きが全国に広がる一方、電力市場を改革するための法案が成立した。2013年に「スマートジャパン」に掲載した記事20本で振り返ってみよう。
第1位:「太陽光発電:変換効率よりも出力1W当たりの単価に注目」
第2位:「太陽光発電の導入コストが低下、買取価格を42円から引き下げへ」
第3位:「日本海でもメタンハイドレートの調査開始、海底の浅い部分にある表層型」
2013年に最も多く読まれた記事の上位3本のうち、2本は太陽光発電のコストに関するものだった。もう1本は国産の天然ガスとして期待がかかるメタンハイドレートの動向だ。
第4位:「経産省が対策に乗り出す怪現象、地熱発電の出力が下がってしまう」
第6位:「東京電力の決定で全国へ拡大、スマートメーターのシステム開発」
続く3本は電力・エネルギー分野の話題が実に幅広いことを象徴している。スマートジャパンがカバーする発電・蓄電・節電の3つのテーマそれぞれで、新たな展開が繰り広げられた。
第7位:「その手があったか太陽光発電、無駄に見える太陽電池が1.4倍の差を生む」
第8位:「電気自動車の本命は超小型?トヨタが2人乗りのコンセプトカーを発表」
第9位:「太陽光発電の買取価格が正式に決まる、非住宅用は一律36円/kWhに」
第10位:「海に浮かぶ未来の発電所、浮体式の洋上風力が本格始動へ」
太陽光発電に関するニュースが注目を集める一方で、超小型の電気自動車や浮体式の洋上風力発電所のような新しい取り組みにも多くの関心が寄せられた。いよいよ日本の電力・エネルギー分野が大きな転換期を迎えることを予感させる。以下、残り10本には明るいニュースに加えて、発電所の事故を取り上げたものもある。
第12位:「京都の風車落下事故で異常な事態、6基のうち5基に亀裂」
第13位:「メタンハイドレートで変わる、2020年代の電力・エネルギー戦略」
第14位:「石炭でもクリーンエネルギー、CO2を回収できる火力発電所の建設」
第15位:「久米島の海洋温度差発電、深層水と表層水の20度の違いを生かす」
第16位:「知らないと損する電気料金の仕組み(1):基本料金を安くする対策」
第17位:「シャープが世界記録を2連覇、効率44.4%の太陽電池」
第18位:「排気ガスで400W発電できる、まずはバイクの補助電源から」
第19位:「なぜなぜ海洋温度差発電、なぜ静止した海水で発電できるのか」
2014年は、さらに話題が豊富な1年間になることは間違いない。スマートジャパンもパワーアップして、より多くの皆さんに読んでいただける記事を毎日お届けする。ぜひ引き続き、ご注目を!
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