インテルは、グラフィックスコアとメモリコントローラを統合した新世代Atomと対応チップセットを発表した。搭載PCは2010年1月4日以降にASUS、デル、MSIなどから発表される予定だ。
インテルは、12月21日(米国時間)にグラフィックスコアとメモリコントローラをCPUに統合した新しいAtomシリーズと、対応するチップセットを発表した。グラフィックスコアを統合したインテルのx86系CPUとしては、初めてのモデルとなる。
今回発表されたAtomは、Netbook向けの「Atom N450」と、デスクトップPC向けの「Atom D410」「Atom D510」の3モデルで、それぞれに対応する「Intel NM10 Express」チップセットも同時に発表された。
名称 | コア数 | 動作クロック | 2次キャッシュメモリ | プラットフォームTDP | プロセッサTDP | 対応メモリ |
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Atom N450 | 1 | 1.66GHz | 512Kバイト | 7ワット | 5.5ワット | DDR2-667 |
Atom D410 | 1 | 1.66GHz | 512Kバイト | 12ワット | 10ワット | DDR2-800/667 |
Atom D510 | 2 | 1.66GHz | 1Mバイト | 15ワット | 13ワット | DDR2-800/667 |
新しいAtomは、45ナノメートルプロセスルールとHigh-kメタルゲートを導入して、消費電力とパッケージサイズの小型化を実現、従来のAtom NシリーズとIntel 945Gシリーズチップセットで構成するプラットフォームと比べて、平均消費電力を約20%削減した。
また、CPUにグラフィックスコアとメモリコントローラを統合したことで、従来3チップ構成だったプラットフォームが2チップで構成可能になる。このことが、システム全体におけるTDPの抑制と、プラットフォームの実装面積の削減につながるとインテルは説明する。資料によると、Netbookではプラットフォーム全体の実装面積が60%縮小し、デクストップPCでも、実装面積が70%縮小し、TDPが50%削減されたとしている。
新しいAtomとチップセットを採用したNetbookは、2010年1月4日以降に発表される予定だ。米Intelの資料によると、Netbookの出荷を予定しているベンダーとして、ASUS、Acer、デル、東芝、富士通、レノボ、サムスン、そしてMSIが挙がっている。
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