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» 2004年01月27日 22時00分 UPDATE

コンセプトは“安心ケータイ”〜「F900i」

FOMAとしては初めて指紋センサーを搭載した「F900i」。機能、認識精度ともに向上し、“気軽に使えるセキュリティ機能”にまた一歩近づいた。

[後藤祥子,ITmedia]

 FOMAとしては初めて指紋センサーを搭載したのが富士通製の「F900i」(2003年12月の記事参照)。認識は指をすべらせるスライド方式に変わり、セキュリティのロックや解除がスムーズに行えるようになった。

sa_f6.jpg 明るいライムグリーンのボディと背面の有機ELパネルがレトロフューチャーなイメージをかもし出す「F900i」
sa_f5.jpg 指紋の認識は指をすべらせる方式に変わり、認識が行いやすくなった

 「F505i」(2003年7月の記事参照)では、セキュリティの解除をメニューから行う必要があったが、F900iではクリアキーの長押しで一時解除が可能になった。「操作の際にはセキュリティを解除しなければならないが、いちいちメニューからたどるのは面倒。操作するときに一時解除すれば、指紋認証かパスワード入力の画面が出て、セキュリティを解除できる。操作が終わった後には自動的にセキュリティがかかる仕組み」(富士通)。

 富士通製端末はこれまで、指紋センサー搭載の「F505i」、GPS機能を装備した「F505iGPS」(2003年12月の記事参照)、通信機能と連携可能な歩数計機能を備えた「F672i」(2003年9月の記事参照)と、「いざというときにあると心強い機能を狙って入れてきた」と富士通。「FOMAには今後、FeliCa機能が搭載されるなど、セキュリティ面が重要になってくる。われわれとしては、“安心ケータイ”という路線を推進する中で、今回も指紋センサーを搭載した」

よく使う機能を便利に

 ソフトウェア部分のベースとなるのは、前モデルの「F2102V」だが、細かい部分での使い勝手が向上している。

 例えば、これまで4つあるソフトウェアキーのうち、上の2つに対応するメニューしか画面に表示されなかったが、F900iでは4つすべてが表示されるようになった。「下のキーの役割は、覚えるか使ってみるかしか知るすべがなかったが、F900iでは下のソフトキーでも何ができるのかすぐ分かる」

 静止画撮影時の画像サイズや明るさ、撮影効果などの切り替えも、撮影画面上で左右キーを操作すれば行えるように改良されている。また細かいところでは、これまで縦一列に表示されていた文字入力時の予測入力候補が、画面の下半分に出てくるようになり、視認性が高まった。

 また、2004年春モデルとして登場する富士通製PC「FMV-DESKPOWER/BIBLO」のテレビ録画対応モデルで録画した番組をminiSDに記録すれば、F900i側で再生させられるという。

sa_f2.jpg 128万画素CCDカメラを搭載。オートフォーカス機構は付かなかった
sa_f3.jpg 撮影画面上から左右キーで設定を変更できる。メニューをたどる必要なく直感的に設定できるのは便利
sa_f4.jpg 予測候補の視認性も向上
sa_f1.jpg アイコンがプリセットされ、好みのものに変更できる

絞りの工夫で、よりよいホールド感に

 実はF900iは、前モデルのF2102Vに比べて5グラム重く、5ミリ長くなっているが、ホールド感は前モデルに比べて向上している。これは絞りが工夫されているからだ。「前モデルでは先端部にあったカメラをヒンジ部付近に移した。このデザインと絞りはカメラがトップにあるとできなかった」

 またメガピクセルカメラを搭載しながら、前モデルと同じ厚さにできたのは、回路の集積化と小型化のおかげだという。「背面の有機ELは、端末の薄型化と視認性向上に貢献している」

 ボディカラーには「ライムグリーン」という、これまでのFOMAにはない鮮やかな色を採用(ほかにシルバーとネイビーがラインアップされる)。これは若いユーザー層の取り込みを狙ったものだ。「絞り込みの工夫と若々しい色で、持ちやすさとスタイリッシュさを両立させた。サイズ的にはそれほど小さいわけでもないが、手になじむ形に仕上がった」

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