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» 2004年02月13日 22時26分 UPDATE

「F900i」、携帯電話としての使い勝手を試す (1/3)

ドコモがPDCからFOMAへの移行を促す切り札として放ったのが「900iシリーズ」。その第1弾となる富士通製の「F900i」が登場した。スペックでPDCを追い抜いたことから注目が集まるが、“携帯電話としての使い勝手”は向上しているのだろうか。

[坪山博貴,ITmedia]

 「F900i」(2003年12月の記事参照)は、第3世代FOMAと呼ばれる「900iシリーズ」(特集参照)の先陣を切って登場した富士通製端末。QVGA液晶に128万画素カメラを搭載、Flashやiアプリの容量は505iシリーズを超えるなど、スペックはPDCに完全に追いつき、追い抜いたことになる。

ライムグリーンの流線型ボディが新鮮なデザイン

 ラインナップ上は「F505i」(レビュー参照)「F505iGPS」(1月13日の記事参照)の後継という位置付けになるF900iだが、丸みを帯びたなめらかなデザインは富士通FOMAの前モデル「F2102V」(レビュー参照)を彷彿とさせるものだ。シルバー、ネイビーといったベーシックカラーに、これまでにない雰囲気のライムグリーンが加わり、色で選ぶ楽しみも増えた。

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 F900iのライムグリーン。F2102Vの流れを汲むなめらかな曲面で構成されたデザインだ。内側にはインカメラや指紋センサーもきれいにビルトインされている

 F2102Vと比べて高さこそ5ミリ増えているが、幅や厚みは同等。重さも5グラム増の120グラムに抑えられた。ディスプレイのQVGA化やカメラのメガピクセル化、指紋センサーの搭載といったハードウェア面の強化点を考えればコンパクトにまとめられたといえる。最近の多機能端末にみられるトップヘビーの傾向もなく、端末を開いた状態で片手で持ってもバランスの悪さは感じない。

 背面には富士通端末のアイデンティティともいえる有機ELを採用。文字情報が鮮やかに表示される。900iシリーズの場合、テレビ電話が標準搭載される関係上インカメラは必須で、自分撮り用のファインダーが背面にある必然性はない。そのため背面が大きなカラー液晶ではないことは問題にならないし、むしろ暗所での文字の視認性は有機ELのほうが上というメリットもある。ただ消費電力の問題からか常時表示ではなく、側面のスイッチ操作で表示される点には注意が必要だ。

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 左からF505i、F900i、N2102V。PDCのF505iよりはわずかに大きいが、今どきの平均的なサイズに収まっている
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 背面ディスプレイは自己発光する有機ELで、斜めからのぞき込んでも視認性は高い

 キーレイアウトはF2102Vから特に変更されていない。タスクボタンが下端中央から右に変更されているが、これは指紋センサーとの兼ね合いで操作性に影響はなさそうだ。ただ「F505i」「F505iGPS」と比べると、iモードボタンが決定キーから左方向キーになるなど、方向キーに割り当てられる機能が若干変更されている。PDCから機種変更したユーザーは若干慣れが必要かもしれない。

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 左がF900i、右がF505i。FOMA独特の[TASK]ボタンが増えている以外はキーレイアウトはほぼ共通。ただし「F505i」「F505iGPS」「F2102V」では上下キーだった発着信履歴がF900iは左右キーになるなど、4方向キーやセンターキーの機能が多少入れ替わっている
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 左側面には平型タイプのイヤフォンジャック、カメラのマクロ切り替えスイッチ、右側面にminiSDスロットとサイドキーを備える
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