加入電話の逆襲? 「固定→携帯」割安サービスを比較する(1/3 ページ)

» 2004年03月22日 20時32分 公開
[佐藤晃洋,ITmedia]

 4月から、固定電話から携帯電話に電話をかける(固定→携帯)場合に、「00XY」(XYは特定の数字)を相手先番号の前に付けることで、割安に通話できるサービスが始まる。

 これは、昨年6月に公表された総務省の「固定電話発携帯電話着の料金設定に関する方針」に従い、携帯キャリアでなく中継接続を手がける事業者に、料金設定権が認められたことに伴うもの(解説記事参照)。ユーザーは、00XYという事業者識別番号を付けることで、その事業者が設定した通話料で電話をかけられる。

 現段階では、同サービスを手がけると見られながら、まだ具体的な料金を発表していない事業者もあり、完全に情報が出揃ったわけではない。ただ、いくつかの事業者が公表した料金を見ると、一部には「IP電話発携帯着」の場合をも下回るようなアグレッシブな料金設定すら見られ、非常に興味深い状況となっている。各社の料金を、比較してみよう。

ドコモ向けはNTTコム有利、短時間なら平成電電も

 というわけで、表1に示したのが各社の固定→携帯通話料金だ。ユーザーが加入する通話プランにもよるため、従来料金の部分は概数だが、場合によっては半額以下になることが分かる。

表1 固定→携帯の料金(平日昼間3分間)

ドコモ au ボーダフォン ツーカー 備考
何も付けない場合 70 90 120 120 いずれも課金は10円単位
NTT東西(0036/0039) 54 57 63 63 60秒単位
NTTコミュニケーションズ(0033) 54 54 54 54 60秒単位
パワードコム(0081) 57 57 57 57 60秒単位、関東限定
日本テレコム(0088) 60 66 66 66 60秒単位
日本テレコム(選択料金) 70 80 80 80 10円単位、要申込
C&W IDC(0061) 57 57 57 57 60秒単位、要申込
フュージョン・コミュニケーションズ(0038) 57 57 57 57 60秒単位、用申込
平成電電(0084-7) 60 60 60 60 30秒単位、要申込

 中でも注目は、NTTコミュニケーションズが1分18円(3分54円)と最安値を打ち出してきたことだ。

 昨年7月に、NTTドコモが事業者向けの接続料として「36秒10円」という料金水準を明らかにしており(ドコモのリリース参照)、中継事業者が1分20円(3分60円)未満の料金設定を行うと、場合によっては逆ザヤが発生する(下表参照)。だが、この逆ザヤのおそれがある領域に踏み込んできた事業者の中でも(ほかに、NTT東西、パワードコム、ケーブル・アンド・ワイヤレスIDC、フュージョン・コミュニケーションズ)、NTTコミュニケーションズは最も安い値段。正直、これには驚かされた。

Photo NTT東西・平成電電の通話料金と、ドコモが固定発携帯着について定める利用者料金を比較したグラフ。グラフの黄色くなった部分で逆ザヤが発生している

 ドコモ以外にかける場合でも、NTTコミュニケーションズの優位は変わらない。

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