在京FMステーションのJ-WAVEは3月29日、NTTドコモのFeliCa内蔵端末を電子チケットとして活用したライブイベント「J-WAVE PASS FUTURE STYLE PARTY」を実施した。
入場口では、ユーザーが実際に携帯を読み取り機にかざして認証を行ったほか、会場内でFeliCa端末を利用したグッズ販売などのデモも行われた。「こうした試みを実行に移したのは、世界で初めて」(同社)。
NTTドコモでは、この夏から「506iシリーズ」「900iCシリーズ」としてFeliCa搭載端末をリリースする予定(2003年10月の記事参照)。現在は、デモ用の試作端末を用意しており、これをモニター向けに約5000台提供している段階だ。今回のライブイベントでは、事前にモニター登録したJ-WAVE会員50組、100名がイベントに招待され、配布されたFeliCa端末を電子チケット代わりに使用した。
J-WAVEでは従来から、ネット会員組織「J-WAVE NET」向けに、FeliCaプラットフォームのメンバーズカード「J-WAVE PASS」を発行していた。同カードには個人情報が入っており、カードリーダ・ライターにかざせば本人認証が可能。同カードはまた、電子マネー「Edy」と「VISA」、それにネット上のクレジットカードサービス「eLIO」の各機能を搭載していた。
今回は、このJ-WAVE PASSをFliCa端末と融合させたかたち。会場では、J-WAVE PASSなどのeLIOマークがついたクレジットカードユーザーが、携帯電話を使ってショッピングを行える「Mobile-eLIO」のデモも行われていた。
たとえば、イベント関連グッズのTシャツ(3150円)がほしいなと思えば、その2次元バーコードを携帯で読み取ればいい。デモでは、2次元バーコードではなく14桁のMeコード(Mobile-eLIO専用の、商品または商品カテゴリーを特定するコード)を利用していた
(左)端末には、Mobile-eLIOがインストールされている(右)ユーザーがMeコードを読み取ると、商品説明が表示される。自動起動したMobile-eLIO上でパスワードを入力すれば、eLIOマークのついたクレジットカードから口座引き落としの決済が行われる会場ではまた、FeliCa端末を読み取り機にかざすことで、アーティストの限定映像が視聴できたり、スロットゲームが楽しめたりするデモも行われていた。このように、会員限定コンテンツを提供する仕組みも準備が進んでいる。
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