電気通信事業者協会(TCA)は5月12日、ブラウザフォンサービス契約数を含めた携帯電話/PHSなどの2004年4月の契約数を発表した。携帯電話契約数は48万9600増えて、8200万9300。
グループ名 | 2004年4月純増数 | 累計 |
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ドコモ | 18万4400 | 4611万1200 |
au(KDDI) | 28万7800 | 1724万6600 |
ツーカー | -7300 | 362万4500 |
ボーダフォン | 2万4600 | 1502万7000 |
累計 | 48万9600 | 8200万9300 |
4月はFOMAの月間純増数が53万500と好調に推移、auのCDMA2000 1xの48万8700を抜いてトップに立った。ただPDCの-34万6100という純減が響き、トータルの月間純増数ではauが首位を守っている。
ボーダフォンはPDCで唯一純減していない通信キャリアだが、それでも3Gの契約者数がPDCを上回っている。4月はPDCが1万900、VGSが1万3700という結果だ。ただボーダフォンは、夏モデルとして光学ズームカメラ付き端末やテレビ、FMラジオ端末を発表するなど(5月10日の記事参照)、この夏はPDCを強化する考え。3Gへの本格以降は秋以降になるという見方が強い(5月12日の記事参照)。
単月シェア | 累計シェア | |
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NTTドコモ | 37.7% | 56.2% |
au | 58.8% | 21.0% |
ツーカー | -1.5% | 4.4% |
ボーダフォン | 5.0% | 18.3% |
FOMAは3月に72万3800契約、4月に53万500契約を獲得するなど、3Gへの移行が順調。これから夏にかけては「F900iT」や「P900iV」などの派生モデル(2003年12月の記事参照)、FeliCa搭載FOMAの登場が控えており(2月19日の記事参照)、6月にはパケット定額制プランが始まる(3月24日の記事参照)。初夏以降のドコモの動きに注目だ。
auの3G、CDMA 1Xは純増数48万8000契約と安定した推移。累計では1399万7800となっているが、5月1日には1400万契約を突破した。auの夏モデルの情報は、グローバルパスポート対応の下位モデル「A1305SA」のみだが(5月11日の記事参照)、そろそろ動きが出てくる気配。ハイエンドからローエンドまでを幅広くラインアップするauが、夏モデルでどのような戦略を打ってくるかが純増数首位を守る鍵になりそうだ。
グループ名 | 2004年4月純増数(3G) | 累計(3G) |
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ドコモ | 53万500 | 357万5700 |
ボーダフォン | 1万3700 | 15万1400 |
au(KDDI) | 48万8700 | 1399万7800 |
3月末で944万だったauの着うた対応端末は、1012万台と1000万台を突破。ムービー対応機も1000万台を超えている。EZアプリ対応端末も400万台に迫る勢いで、BREWが根づき始めたことがうかがえる。
キャリア | カメラ | ムービー | アプリ | GPS | 着うた | Web |
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ドコモ | 約2400万 | − | 約2300万 | − | − | 4131万8100 |
au(KDDI) | 1228万 | 1035万 | 370万(BREW) | 848万 | 1012万 | 1417万0800 |
ボーダフォン | 1192万2600 | 305万1600 | 788万2800 | − | − | 1295万3700 |
PHSはDDIポケットが7000の純増を果たした以外は、依然として低調。5月26日には北陸通信ネットワークが「アステルPHS電話」サービスを終了するなど(4月28日の記事参照)、音声サービスは縮小傾向が止まらない。
グループ名 | 2004年4月純増数 | 累計 |
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DDIポケット | 7000 | 290万3900 |
ドコモ | -1万1400 | 158万500 |
アステルグループ | -2万1800 | 62万4900 |
累計 | -2万6200 | 510万9300 |
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