FeliCa携帯とゲーセンの素敵な関係

» 2004年06月18日 15時34分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 おサイフケータイは、“ゲーセン”のあり方を変えるかもしれない。

 ドコモが発表したiモードFeliCaは、さまざまな場所でFeliCaサービスを利用できるのが特徴だ(6月16日の記事参照)。発表会場では、コンビニ、カラオケ、オフィスなどでFeliCaをどう活用するかが紹介されていたが、個人的に一番興味をひかれたのは、ゲームセンターなどアミューズメント施設での活用事例。コインを投入するのでなく、携帯をかざしてゲーム料金の支払いを行える。

 セガは、既に東京都大崎にある「クラブ セガ 大崎」でEdyカードを利用した決済を導入している。iモードFeliCaの登場で、この決済方式がさらに普及する可能性がある。

Photo クラブ セガ 大崎で撮影。ゲーム機に、Edyのリーダ/ライタが設置されている

 これにより、「1ゲーム100円」という常識は崩れるかもしれない。通常、ゲーム料金といえば100円で、安ければ50円、高ければ200円とか300円……と設定されているもの。硬貨を使って決済している以上、店側もこうした価格設定にせざるをえない。

 しかし、Edy決済ならユーザーはお釣の心配をする必要がない。となれば、“80円”のゲームも登場してくるかもしれない。

 「ゲームの開発コストによっては、80円でもペイしたり、その逆に120円回収したかったりするもの。価格設定を柔軟に行える点は大きい」(セガの新規事業部、システムソリューション課の倉辻俊幸係長)。

 FeliCaによって、ゲームの稼動状況をリアルタイムに把握できる点も大きい。店側は利用データを分析し、対策を講じられる。例えば込んでいる時間帯はプレイ料金を上げ、空いている時間帯は料金を安くする――といった料金設定も考えられる。

 電子マネー化のメリットは、ほかにもある。店舗に常時大量のコインを用意する必要がなくなる、というのがそれだ。その分、これまでゲーム機の中で“寝ていた”資金を運用できることになる。

 「そもそも、コインがどれだけあるのかを数えるだけでも、大変な手間だった。コストとして何億円もかかる」(倉辻氏)

“Edyのみ”しか受け付けない店舗も?

 Edy決済の導入は、上述のとおり店側にメリットが大きい。そのため、ユーザーがFeliCa携帯を使いたくなるよう、さまざまな誘導策が講じられている。

 Edyで決済を行うと、セガポイントを5%還元するという取り組みもその一つ。貯まったセガポイントはiアプリ上で確認可能で、モバイルゲームの料金や、リアル店舗でのプレイ料金支払いにも充てられる。

Photo セガポイントは専用アプリ上で確認できる(6月16日の記事より抜粋)

 ほかに、毎月23日は「セガの日」と位置付け、Edyユーザーは50%割引にするなどの試みも行っている。

 この結果、現在クラブ セガ 大崎では4割のユーザーがEdyを使っているとのこと。「利用者の比率も、右肩上がりになっている」(同)

 セガでは秋をめどに、試験的に「Edyしか使えない期間」も設けたい考え。ユーザーの反応を見ながら、可能ならゲームセンター全体を“Edy決済のみ”に変えていきたいとした。

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