社団法人電気通信事業者協会(TCA)と情報通信ネットワーク産業協会は6月22日、2003年度の携帯電話リサイクル実績を発表した。それによると、携帯電話・PHS本体の回収台数は34万8000台増加して1171万7000台となったが、回収率のほうは前年度と比較して5%低下し、24%となった。
携帯・PHS各キャリアは、ショップなどで使用済みの携帯電話・PHS本体や充電器、電池などの回収を進めている。しかし回収率は本体で24%、電池で21%、充電器では9%と低く、その比率も年々減少が続いている。
TCAや携帯キャリアが中心となって行った調査によると、使用済みの携帯電話を持ち続けているユーザーは41.9%に上る。その理由としては、第1位に「電話帳として」で24.7%。続いて「コレクション」23.7%、「データのバックアップ用」20.2%が挙がった。
電話番号を抜いた携帯電話を「デジカメとして活用」(3.6%)「ゲーム機として活用」(7%)といった意見もあり、携帯の高機能化がリサイクルの障害となっている側面もあるようだ。
品目 | 回収台数 | 回収重量 | 回収率 | 再資源化量 | 再資源化率 |
---|---|---|---|---|---|
携帯電話・PHS本体 | 1171万7000 | 821トン | 24% | 155トン | 19% |
電池 | 1024万7000 | 187トン | 21% | 103トン | 55% |
充電器 | 438万7000 | 319トン | 9% | 75トン | 24% |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.