さわやかな写り、マクロ撮影もきれいに〜「N506i」(1/3 ページ)

» 2004年07月05日 17時23分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 NECが「N506i」(7月5日の記事参照)で、とうとう2軸回転式のボディを採用した。端末を開いて液晶部を180度回転させると、メイン液晶が表に出た状態で折りたたまれる形状だ。背面にサブディスプレイはなく、一見するとひと昔前のケータイのようにも見える、すっきりした外観が特徴だ(6月25日の記事参照)。

リバーススタイルで大画面デジカメに

 N506iは、ディスプレイ部を表に出して閉じた状態では横撮りの大画面デジカメとして、普通の通話スタイルでディスプレイを開いた状態では縦位置で撮れるカメラ付きケータイとして使える仕組みだ。

 横撮りスタイルで使うときはきちんと画像も横位置で、縦位置で使うときには、画像も縦位置で記録されるところがなかなかニクい作りだ。

 閉じた状態ではサブディスプレイもない“シンプルなNEC端末”という印象だが、液晶面を表に出したリバーススタイルにすると、メインディスプレイを見ながら操作できる

 ただ、縦位置で使うのはかなり困難。底面を見れば分かるように、カメラがバッテリー部の少し上、だいたい上から3分の1あたりに付いており、指がレンズにひっかかってしまうのだ。そのため持ち方には工夫が必要になる。ただ横位置でデジカメのように持って撮るには、はなはだ都合がいい。

 底面のカメラは1/3.6インチサイズで130万画素のCCD。パンフォーカスで、マクロ切り替えスイッチ付きだ。レンズ部の横にはフォトライトと自分撮り用の丸くて小さな鏡が付いている。

 レンズはヒンジから3分の1くらいの位置にある。レンズがヒンジから離れているおかげで、横位置で撮影するときには使いやすいが、通話スタイルで撮るときには指がかかりやすい。“あちらを立てれば、こちらが立たず”という感じ。レンズの下には自分撮り用のミラーがある

 横位置で撮るにはディスプレイをひっくり返し、アンテナ部と下ヒンジ部が右にくるように持つ。すると上部にシャトルキーとカメラボタンとフォトライト、ディスプレイの側面にクリアボタンがくる。これらが横撮り大画面デジカメ時に使うキーだ。

 撮影時はディスプレイをひっくり返したリバーススタイルが便利。細かい設定の変更はできないが、大画面デジカメとして気持ちよく使える。ディスプレイ面の情報は最低限ですっきりしている

 カメラボタンを長押しするとカメラが起動。シャトルキーがズーム兼シャッターボタンとして動作する。残念ながらこの状態で可能なのはズームとシャッターとライトのオン/オフだけ。せっかくシャトルキーを使えるのに細かい設定ができないのは残念だ。

 側面にはボタンとシャトルスイッチがある。シャトルスイッチの中央を押し込むと、それがシャッターとなる

 撮影設定は、端末を開いた状態でメニューを表示して行う。

 撮影サイズはiショット(S)と(L)、待受(QVGA、240×320)、VGA(480×640)、SXGA(960×1280)の5種類で画質は3種類。シーンプログラムはノーマル、人物、風景、夜景など6種類が用意される。

 設定項目には、明るさ、コントラスト、色調(セピアやネガなど)、ホワイトバランス、輪郭強調と、かなり細かい設定が可能だ。

 これだけいろいろ設定ができるのだから、デジカメスタイル時でもせめて、明るさやシーンプログラムくらいセットできたらと思う。これはやや残念である。

メニューの文字は大きくてシンプル。けっこう細かい設定が可能だ


シーンプログラムは6つ。ただこういうセッティングはディスプレイを開いた状態でしか行えない。閉じて撮っていてもいちいち開いてメニューを呼び出す必要がある

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