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» 2004年07月20日 22時07分 UPDATE

WINのためのスタンダード〜ソニー・エリクソン「W21S」 (1/2)

WINの基本機能を網羅しつつ、スピーカーや液晶など基本性能を強化。これまでの流れを引き継いできたユーザーインタフェースも、ソフトキーを増やすなど基本から手を入れた。ポイントをソニー・エリクソンの開発陣に聞いた。

[斎藤健二,ITmedia]

 「カラクリ全盛の時代にあって、折りたたみ型で広くアピールしたい」。

 同社初のCDMA 1X WIN端末となる「W21S」のコンセプトを、商品企画を担当した大澤雄人氏はこう話す。突飛な機能に走ることなく、WIN端末の基本的な機能をしっかり盛り込み、かつベーシックな機能を強化。ある意味、非常に優等生的な端末だ。

w21s1.jpg 各所にこだわりを持った開発陣。「WIN1号機にふさわしい布陣」

16ミリ径×2のステレオスピーカー

 KDDIといえば「着うた」。そしてBREWに対応したW21シリーズは、コーデックがAACに対応するなど(2003年12月24日の記事参照)音質強化がウリだ。W21Sは大きなスピーカーを搭載することで、“音”にこだわった。

 「低音から高音までいい音を出すには、スピーカーはでかければでかいほどいい、厚ければ厚いほどいい。16ミリ径がいい音と言われる限界」(BU JCDMA商品部 第2チーム 勝田賢介氏)

 16ミリ径のスピーカー2つを入れ込んだことからは、同社の音へのこだわりが見て取れる。良いスピーカーは物理的に場所を食うからだ。直近ではカシオの「A5406CA」がやはりステレオスピーカーを搭載しているが、こちらは14ミリ径だ(6月11日の記事参照)。なお、「ステレオにするよりも大口径シングルスピーカーのほうがいい」と話すコンテンツプロバイダもあるが、「(16ミリ径×2のステレオのほうが)23ミリ径のシングルに比べればいい」(勝田氏)という評価だ。

 音量は90dBを越えるという。iモードスタイル誌のテストによると900iシリーズのうち最も大きかった「SH900i」でも75dB程度だ(4月23日の記事参照)。なお音源チップ「MA5-Si」に含まれている、DiMAGICのバーチャライザー技術もひっそりと使われている。

w21s2.jpg

250カンデラを越える透過型液晶

 液晶は2.4インチの透過型TFT液晶を使った。消費電力は従来のまま「バックライトをギンギンに」(大澤氏)することで250カンデラを達成。「ソニーグループの液晶を、この端末のために開発した」ものだという。

 弊誌が以前行った測定によると、カラー液晶初期の頃で100カンデラ程度。iモードスタイル誌のテストによると「P900i」と「N900i」が200カンデラを少々超えている状況だ。250カンデラはQVGA液晶としてはトップクラスの明るさとなる。

 ただし太陽光を反射しない透過型液晶のため、屋外での視認性は気になる。透過型を使う端末が極めて珍しいのは、太陽光に負けない明るい液晶を使う必要があるからだ。BU JCDMA商品部 第2チーム 遠藤慎一氏は「250カンデラを目標とすればいける」と判断し、屋外での試験も繰り返しEZナビウォークの利用も問題ないよう仕上げたという。

ユーザーインタフェースも大幅改良

 ソニー・エリクソン製の端末は、ソニー時代にいったん完成されたユーザーインタフェースを踏襲してきた。W21Sはここに大きく改善のメスを入れている。

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