室内はまず蛍光灯下から。
ほんのちょっと周辺部のアレはあるが、適度に補正されたいい感じの写りだ。暗部の沈み込みもノイズもなく、どれも本来の色に近い。
白熱灯下ではどうか。
こちらも白熱灯の赤みは補正されており、しかも中間調がちょっと持ち上がった(そのため、色がやや浅く見えるところもあるが)明るい爽やかな写りである。ディテールもそれなりにシャープで室内の写りとしては問題ない。
では暗くして撮ってみよう。
オートだとシャッタースピードが0.4秒まで下がるせいで明るく撮れるが、その分増感によるノイズが浮いてしまった。夜景モードにするとマイナスの露出補正がかかるため、その分黒が締まった夜っぽい写りになる。
次はピクチャーライト点灯作例だ。シャープ製端末なので、色が7色に変化する。そこから、ホワイトとレッドとブルーの3つを掲載しよう。
ホワイトはちょっと「これが白?」って感じの色合いになっているが(ロウソクの光と色が違うためだろう)、このくらいの距離ではピクチャーライトの色が反映した写りになっている。
最後はマクロ。
レンズがF2.8ということもあってピントの合う範囲は狭いが、オートフォーカスだけあってマクロ時の使い勝手は非常によい。
開くと普通のケータイ。キーボード部が少しくぼんでいて、けっこう使いやすい。右上の右ガイダンスボタンがカメラ起動ボタンとなっている |
動画機能は、大サイズだと240×176ピクセルまで撮れてテレビ出力もできるが動画の形式がNancyなのが残念だ。できれば扱いやすいMPEG-4系のフォーマットにしてほしかったと思う。
撮影時にファインダー画像がトリミングされるので全画面モードにしなければならないとか、画像がすべて縦位置で記録されるなどちょっと気になる点はあるが、撮影クオリティはピカイチで、処理速度も実用性十分なレベルに達している。普段から液晶をひっくり返して持ち歩き(まあ、ディスプレイ保護の面からはお勧めできないが)、撮りたいときにさっと撮る、という使い方ならけっこうデジカメとしてもいけるかも、というレベルにきた。しかも、ビューワモード時でも側面のインタフェースでひととおりの操作ができるのはいい。これはなかなかのヒットだ。
カメラ機能を重視した端末選びをするなら、画質面でも動作速度面でも使い勝手でもSH506iCはかなり魅力的な機種である。
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