800MHz帯、「2006年によこせというのは全然話にならない」〜ドコモ

» 2004年11月26日 21時21分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 「(ソフトバンクの孫社長が言う)800MHz帯を2006年によこせというのは全然話にならない」

 11月26日の会見で、総務省検討会で議論中の800MHz帯についての考えを聞かれたドコモの中村維夫社長は、こう話した。

 ソフトバンクの孫正義社長は、携帯利用に最も有利な周波数帯である800MHzを既存事業者だけに再割り当てするのは不公平だとして、自社への割り当てを主張しているが、「800MHz帯の再編は、イコールフッティング(適切・平等な競争条件)がどうという話ではなく、極めて技術的な問題」だと中村氏。

 ただし、孫氏が主張するマルチバンド端末については「少しもおかしな話ではない」(中村氏)。ドコモ自身も、FOMAの利用周波数を、現在の2GHzだけでなく800MHz、1.7GHzにも拡大する方針(11月8日の記事参照)。「(いずれFOMAは)トリプルバンドでやるつもりです」とした。

 もっとも800MHz帯のソフトバンクへの割り当てについては、「(孫氏が言う)マルチバンドだから800MHz帯でもできるというのは分かる。ただしマルチバンドだから800MHz帯をよこせ、というのは理由にならない」と一蹴した。

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