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» 2004年11月29日 18時22分 UPDATE

条件付きアドレスで迷惑メールを受信しない「privango」

NTTは、条件付きアドレスを自分で発行できるメールシステム「privango」を開発した。条件に合わないメールは受信しない。本日から公開実験を行う。

[杉浦正武,ITmedia]

 NTTは11月29日、ユーザーが利用条件を設定して“条件付きメールアドレス”を発行できるメールシステム「privango」(プリバンゴ)を開発したと発表した。PCおよび携帯の迷惑メール対策として利用できるという。

 「件名欄に“NTT”が存在する」などの条件を設定すると、その条件がメールアドレスに暗号化されて埋め込まれる。該当アドレス宛に、条件に合わないメールが届いた場合はブロックする仕組み。現時点で商用化の予定はないが、ISPなどが付加サービスとして提供することを想定している。

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利用手順は?

 公開実験では、ユーザーはまずPCで実験サイトから申し込みを行う。その後、センターから配布されるソフトウェアをインストールするか、発行されるログインIDを利用してブラウザベースの操作を行うことで、自ら指定した条件のPC/携帯向けメールアドレスを発行できる。

 条件は、“11月30日まで利用可能”などの「期限指定」、“abcdefg@ntt.co.jp からのみ受信可能”といった「相手先メールアドレス指定」、“ntt.co.jp のドメインからのみ受信可能”といった「ドメイン指定」、および「件名に“NTT”が存在する」などの「キーワード指定」などから設定可能。条件は暗号化されてアドレスに埋め込まれるため、第3者による解読・変更は不可能という。

 好みの条件のアドレスを発行したら、あとはそれをメール送信してほしいユーザーに通知すればいい。メールサーバ側では、復号化により転送先などの情報を取得するため、サーバ自身がデータベースを保有する必要がないなどのメリットがあるという。

Photo 懸賞応募での利用シーン例

 携帯でも利用できるが、今回の実験サイトはc-HTMLなどに対応していないため、登録時にPCとPC向けアドレスを用意する必要がある。また、携帯で利用する場合は受信者と送信者、双方がサービス登録していなければならないという制限がある。

 「携帯の場合は、アドレス欄に50文字しか入力できない。暗号化アドレスを50文字以内に抑えるためには、ある程度制約が必要だった。もっとも、将来的には携帯向けにサービスをカスタマイズするなどして改善できる」(NTT情報流通基盤総合研究所)

商用化は?

 迷惑メール防止策として、一般ユーザーは「フリーメールを“捨てメールアドレス”(いつでも破棄できるアドレス)として使う」などの自衛策を講じているのが現状。しかしこれではアドレスの数を増やすたびに会員登録が必要になるなど、管理に相応の手間がかかる。

 privangoを利用すれば、必要に応じて好きなアドレスを発行可能。前述のとおり商用化の予定はないが、ISPが月額課金でサービスを提供することや、ユーザーの囲い込みを目指しISPから無料提供されることなどが考えられるという。

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