Flash待受画面の可能性(1/2 ページ)

» 2005年01月12日 23時18分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 最近ちょっと感心したのが、Macromedia Flashを使った待受画面だ。携帯でも、Webページで徐々に使われ始めたFlashだが、一般的な認識は“操作に合わせて絵が動く”くらいなものだろう。筆者もそうだった。

 ところがFlash Lite1.1になって、大きな可能性が出てきたのだ。

本来は待受アプリの役割なのかも……

 待受画面は、いろんな情報を表示しておくのに最適だ。メジャーなのは、カレンダーや予定表を出しておくこと。端末によっては“その日の天気”がアイコンで表示されるという素晴らしく便利な「お天気アイコン」機能が搭載されているものもある(2003年1月30日の記事参照)

 ただし端末固有の機能としては、現在はそれが限界だろう。これ以上の情報──例えば「為替レート」とか「最高気温」とかそういう随時変わる情報まで表示させようと思ったら、別の方法を考えなくてはならない。

 “待受アプリ”が、本当はそういう役目を果たすはずだったのだろう。だが実際のところは、情報系の待受アプリはあまりコンテンツとして存在しない。

 Operaブラウザ搭載のカシオ製au端末「W21CA」には、設定したPC向けWebページの一部分を待受画面に設定し、定期的に更新する機能がある。ある意味、これが理想型なのだが、対応機種が1機種に限られるのが難点だ。

iアプリより、Flash待受

 こんな状況の中で、面白いのがMacromedia Flashを使った待受画面だ。単に絵が動く……というだけでなく、端末が持っている情報を反映して待受画面に表示できる。

 現在のところ取得できる情報は、現在時間、バッテリー残量、電波強度など。それでも、工夫によっては面白いコンテンツができあがる。

 例えば下の画面は、東芝製au端末「W21T」にプリインストールされているFlash待受画面。世界時計が待受画面になっていて、刻々と時間が変わる。端末内蔵のソフトではなくてもここまでできるというお手本のような待受だろう。

世界時計(左)のほかにも、アニメーションを交えた日時と季節が表示される待受画面や、1秒をアナログ時計が刻む画面など、凝ったものがW21Tには入っている
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