メガチップスから登場した「Surfeel」は、PCに加えiアプリでの動画モニタリングにも対応したライブカメラ。インターネットを利用するライブカメラにはありがちなブロードバンドルータの設定の必要がなく、簡単に使い始められる。
メガチップスの「Surfeel」はインターネットを利用して動画配信が可能なライブカメラ。モニタリング環境としてはPC(Windows)に加え、iアプリを使った携帯からの動画モニタリングにも対応している。
ライブカメラの設置環境は当然ながらADSLやFTTH(光ファイバー)といった定額のブロードバンド接続環境だろう。またiアプリでのデータ通信料金はFOMAなら「パケホーダイ」の定額料金に含まれるため、携帯電話を利用して完全定額でのモニタリングも可能だ。正確にいえばFOMAの標準プランでは1分間の動画モニタリングで約1400円のパケット料金が発生するので、「パケホーダイ」の利用が前提といえる。
設置の自由度も魅力の1つだ。本体は手のひらに収まる程度のサイズで、付属の台座を利用してポンと置くだけで利用できる。底面には三脚に固定するためのネジ穴も準備されているし、台座を壁掛けにもできる。台座を利用した場合でもカメラ部の方向の自由度も高く、設置の自由度は極めて高い。
カメラユニットには30万画素のCMOSセンサー。画角は水平で58度なので35ミリカメラであれば40ミリレンズ程度の換算だ。パンフォーカスではなくピント調整も可能であり、きちんとピント調整をしておけばよりシャープな画質でモニタリングが可能だ。
最大の特徴は導入の容易さだろう。インターネットを利用したライブカメラを一般的なブロードバンド接続環境で利用する場合、ルータの設定が必要だったり、ライブカメラへのアクセスに必要なIPアドレスの問題をどうするかという課題が必ず出てくる。Surfeelはこの2つの問題を両方ともクリアしているのだ。
ルータの設定が必要なのは、ルータにポートフォワードなどの設定を行わないと、インターネット側から機器には直接アクセスできないためだ。SurfeelはUPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)に対応することでルータの設定を自動で行い、設定不要にしている。もちろんルータがUPnP対応なのが前提だ。
IPアドレスの問題は、SurfeelがダイナミックDNSに対応し、メガチップスが専用のダイナミックDNSサービスを提供することでクリアしている。初期状態でもシリアル番号がURLの一部となっており、何も設定しなくてもIPアドレスではなくURLでのアクセスが可能だ。
この2つの機能により、最近のルータ(UPnP対応)を使ったブロードバンド接続環境であれば、LANケーブルとACアダプタを接続するだけでほぼ利用できる。携帯から各種設定を変更することもでき、PCレスでいきなり携帯電話でモニタリングを始めることも可能だ。
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