イー・アクセス、HSDPA方式で2006年度中に携帯参入

» 2005年02月10日 16時12分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 イー・アクセスは2月10日、米Lucentおよび富士通と共同で携帯電話サービスの実証実験を実施すると発表した。新規に携帯電話用として割り当てられる1.7GHz帯を使い(2004年11月24日の記事参照)、W-CDMA方式で実験を行う。総務省から実験免許を取得し次第開始する予定。

 Lucentと富士通は、実験に必要な基地局やコアネットワーク、試験用端末などを提供する。商用サービスでの調達先は未定。端末の調達先についても「国内外を含め、話し合い中」とした。

左から会長兼CEOの千本氏、社長兼COOの種野氏、Lucentモビリティ・ソリューションズプレジデントのシンディ・クリスティ氏、富士通の伊東千秋専務

HSDPA方式でスタート〜目標シェア10%

 商用サービスは、番号ポータビリティ(MNP)がスタートする2006年度中を目指す。開始当初は、全国主要都市からサービスし、「5年以内に人口カバー率95%を達成したい」(社長兼COOの種野晴夫氏)。

 通信方式は下り最大14.4Mbpsに高速化されたW-CDMAの新方式「HSDPA」を使う(2004年3月3日の記事参照)

 データ通信を主要サービスとするが、当初から音声サービスも提供する。エリア外での利用には、他キャリアとのローミングが必要となるが、「ローミングは実現すれば有効な手段だが、基本的には自力で全国網を構築したい」(種野氏)と消極的。

 なお、音声のIP化については「将来はVoIPになっていくと思うが、現時点では違う。コアネットワーク部分のIP化はぜひ進めたい」(種野氏)

 料金は、音声は現状の携帯の約半分。データ通信は定額制を目指す。「最終的に目指すのは、PCからの通信も含めた完全定額。固定で実現しているようなサービスを無線でも提供したい」(種野氏)。音声の定額化については難しいとしながらも、自社網内での定額化は可能性があるとした。

 設備投資額は約3000億円とした。ドコモなどがインフラ構築に必要とした額からは大幅に少ないが、「2006年は、W-CDMAが世界で主流になってくる。技術も枯れてくる。ドコモが(W-CDMAを)始めた頃のコストと比べると全然違う」(会長兼CEOの千本倖生氏)と話した。

 目標とするシェアは10%だ。「10%は全然高くない。ADSLでも10数%を獲得した。意味あるマーケット比率は取りたい」(千本氏)

携帯でも“パイプ役”──MVNOに積極的

 既存の携帯各社が、単なる通信のパイプ役から、端末やサービスプラットフォームまで自社で抱えるサービスを目指す中、イー・アクセスは通信機能の提供役に徹する方針。

 例えば、自社で携帯向けコンテンツサービスのプラットフォームは構築せず、オープンなアーキテクチャーを採る。「ドコモならiモード、auならEZwebにつながる。私どもは、これを自由にしたい。PCのような環境でアクセスできるようにする」(種野氏)

 回線の一部を貸し出しすMVNO(用語参照)にも積極的だ。「サービスの一部を切り離して、通信部分だけ提供するなど、いろいろなモデルを提供したい。MNVOや、アプリケーションはISPがやる、通信モジュールを提供して家電に搭載していくなどが考えられる」(種野氏)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月06日 更新
  1. スマホ大型化の裏で高まる「小型音楽プレーヤー」待望論 現役ウォークマンか、“ポストiPod”のiPhone SEか (2026年04月05日)
  2. Suica、JRE POINTのキャンペーンまとめ【4月5日最新版】 チャージで最大2万ポイント還元のチャンス (2026年04月05日)
  3. WAON POINTやAEON Payのキャンペーンまとめ【4月4日最新版】 ポイント10倍多数、1万ポイント還元も (2026年04月04日)
  4. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【4月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のチャンスあり (2026年04月03日)
  5. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  6. 皆さん、パソコンやスマホを何で持ち運んでいますか? 私はリュックサックです (2026年04月04日)
  7. JALモバイルに対抗してANAモバイルがついに登場――MVNEたちはJAL、ANAに続く「経済圏」を見つけ出せるか (2026年04月05日)
  8. 選択肢が増えた「Starlink衛星とスマホの直接通信」 ドコモとauのサービスに違いはある? (2026年04月02日)
  9. 新幹線でも「音漏れ」気にせず映画に没頭 NTTの技術実装で 公共交通機関で初 (2026年04月04日)
  10. LeicaコラボのXiaomiスマホ「Leitzphone」、中国モデルはデザインと名称が異なる (2026年04月05日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年